2024年11月28日(木)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

1.経済指標
・日銀、国債買入オペ通知

2.要人発言
・政府日銀円安牽制

3.その他
・米国感謝祭の祝日(株式・債券市場が休場)
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)

4.参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤米国大統領選挙、⑥円キャリー取引(促進or巻き戻し)に分類できます。

今週は11/28(木)米国感謝祭で祝日休場、11/29(金)米国ブラックフライデーで短縮取引となりますが、既に休暇入りしている投資家が多いことから閑散相場となりやすいです。
従って値動き乏しい展開になりやすいですが、一方で市場参加者が少ないタイミングを狙った投機筋による仕掛けで乱高下に警戒が必要と言えます。

5.本日の注目材料
(1)米国経済指標
特になし。

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:30)

10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知(日本銀行)(日銀、オペレーション
(発表日:10/210/710/1110/18, 10/28, 11/6, 11/12, 11/18, 11/22, 11/28)
3~5年債:前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円(○)
5~10年債:前回3750億円、予想3750億円、結果3750億円(○)
10~25年債:前回1500億円、予想1500億円、結果1500億円(○)
物価連動債:前回600億円、予想600億円、結果600億円(○)

【考察】据え置き。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値151.11
取引開始直後に日通し安値150.93を付けると、前日のドル円急落を好機と見た安値ドル調達需要(日本実需勢、新NISA等の米国投資目的)や前日米国株上昇に連れた日本株上昇(円キャリー促進)で、日通し高値151.75へ上昇して引けました。

【日本市況】円一転下落、金利差縮小観測やや後退-半導体株が上昇(Bloomberg

欧米マーケット:
日足終値

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル>
買い材料:
・安値ドル調達需要(日本実需勢、新NISA等の米国投資目的)

売り材料:

<円>
買い材料:
・11/27米国株上昇に連れた日本株上昇(円キャリー促進)
・日銀、国債買入オペ通知:据え置き

売り材料:
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

テクニカル分析

トレードシナリオと結果

  • 月足:11月陽線から陰線形成へ移行。レンジ。BB+1σから20MA間。
  • 週足:11/25週、陰線形成中。レンジ。BB+1σから20MA間。
  • 日足:11/27大陰線。下降トレンド。
  • 4H足:下降トレンド。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①Long
(A) (C)後、日足押し安値151.584をダウ上昇→目標4H足押し安値152.264
(B)切番150.000付近へ下落→転換上昇→目標日足安値150.455

②Short
(C)日足押し安値151.584付近へ上昇→転換下落→目標4H足レンジ安値150.755
(D)日足安値150.455をダウ下落→目標切番150.000

(Trading View)

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