ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)7/26の欧米マーケット影響
FOMC声明はタカ派内容で初動ドル円下落から全戻し上昇。
パウエル議長会見前半は積極的な追加利上げ姿勢なくハト派発言でドル円急落。しかし、会見後半に掛けてタカ派発言もありドル円上昇したが、9月FOMC利上げ観測後退しており上昇は一時的。
【米国市況】国債利回り低下、9月見送り観測で-ドル一時139円93銭(Bloomberg)
(2)経済指標
・ECB政策金利
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国卸売在庫速報値
・米国耐久財受注速報値
・米国実質GDP速報値
・米国中古住宅販売成約指数
・米国7年債入札
(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制発言
・ECB声明
・ラガルドECB総裁
(4)その他
・日銀金融政策決定会合までのリーク報道
・米国主要企業決算
・FOMCとECBは追加利上げへ、日銀は現状維持か-今週の政策決定(Bloomberg)
前日パウエルFRB議長が今後の利上げもデータ次第と明言したことで、9月FOMCまでインフレ指標発表で一喜一憂する展開が続く見込み。
総じてハト派であったことから、本日はドル円下落優勢と推測。
しかしながら、明日の日銀金融政策決定会合も注目度が高く、公表を控えてレンジ推移しやすいか。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:15 経済指標
ECB政策金利(過去の速報発表日:6/15, 7/27)
前回4.00%、予想4.25%、結果4.25%(○)
ECB、0.25ポイント利上げし中銀預金金利を3.75%に(Bloomberg)
21:15~要人発言
ECB声明
【考察】タカ派発言
21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.8万件(改定)、予想23.4万件、結果22.1万件(◎)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回175.4万件(改定174.9)、予想175.2万件、結果169.0万件(◎)
21:30 経済指標
米国卸売在庫速報値
前月比:前回0.0%(改定-0.3)、予想-0.2%、結果-0.3%(△)
21:30 経済指標
米国耐久財受注速報値:設備投資の先行指標
前月比:前回1.8%(改定2.0)、予想1.1%、結果4.7%(○)
コア前月比:前回0.7%(改定)、予想0.2%、結果0.6%(○)
21:30 経済指標
米国実質GDP速報値第2四半期(過去の発表日:8/25, 9/29, 10/27, 11/30, 12/22, 1/26, 2/23, 3/30, 4/27, 5/25, 6/29, 7/27)
速報値は改定値や確報値に比べて注目度高いが、改定値や確報値でもドル円が大きく動くことあり。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
実質GDP:前回2.0%、予想1.8%、結果2.4%(◎)
個人消費:前回4.2%、予想1.3%、結果1.6%(○)
GDPデフレータ:前回4.1%、予想3.0%、結果2.2%(×)
PCEコアデフレータ:前回4.9%、予想4.1%、結果3.8%(×)
米GDP、4-6月速報値は前期比年率2.4%増-予想1.8%増(Bloomberg)
【考察】米国GDPは強弱入り交じる数値だったが、米国新規失業保険申請件数・失業保険継続申請件数や米国耐久財受注速報値の強い数値を受けてドル円上昇。
21:51~要人発言
ラガルドECB総裁
ECB、0.25ポイント利上げ-9月の選択肢はオープン(Bloomberg)
【考察】追加利上げ方針が示唆されず、ハト派発言と捉えられ、ユーロ売りドル買い強くドル円上昇。
23:00 経済指標
米国中古住宅販売成約指数
売買契約が結ばれているものの、最終引渡しが行われていない物件の指数。引き渡しが済んだ中古住宅販売件数の先行指標として注目されます。
前月比:前回-2.7%(改定-2.5)、予想-0.5%、結果0.3%(◎)
前年比:前回-20.8%(改定-20.7)、予想-%、結果-14.8%(◎)
米中古住宅販売成約指数、予想外に上昇-4カ月ぶりのプラス(Bloomberg)
26:00 経済指標
米国7年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.839%、結果4.087%(×)
【考察】入札不調で利回り上昇。
26:05 報道
円が急伸、一時139円38銭-日銀がYCC修正案を議論との報道後(Bloomberg)
【考察】サプライズ報道で日銀政策修正警戒感からドル円急落。
<まとめ>
東京マーケット:
前日FOMC後のパウエルFRB議長のハト派発言
きょうの国内市況(7月27日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
米国GDPは強弱入り交じる数値だったが、米国新規失業保険申請件数・失業保険継続申請件数や米国耐久財受注速報値、米国中古住宅販売成約指数の強い数値を受けてドル円上昇。
しかし、サプライズの日銀YCC修正議論報道でドル円急落。
【欧州市況】株は上昇、22年2月以来の高値-ドイツ債上げ幅縮小(Bloomberg)
【米国市況】円急伸し一時138円台、10年債利回り4%-日銀YCC報道(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
7/27(木)は7/26(水)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月度:据え置き78.0%、25bps引き上げ22.0%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:7月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:7/24週、陰線形成中。
- 日足:7/26大陰線。20MAから下落中。
- 4H足:下降トレンド。
- 1H足:下降トレンド。
- 15M足:下降トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足レジスタンス140.619をダウ上昇→目標4H足レジスタンス141.088
②ショート
(B)14H足レジスタンス140.619付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート139.974
(C) (B)後、1H足サポート139.974をダウ下落→目標4H足サポート139.371
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(A)ロング:140.732
T/P:141.089
獲得pips:+35.7
7月通算:7勝9敗、勝率43.8%、平均RR 2.53、獲得Pips +88.6
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