2023年11月20日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)11/17の欧米マーケット影響
欧州オープン前から米国債利回り低下、米国長期休暇前のポジション調整と見られる強い円買いでドル円急落、日足安値149.20を付けた。
米国住宅指標が強い数値、FRB要人タカ派発言、原油先物価格上昇でドル円上昇。
日足終値149.65。

(2)経済指標
・米国景気先行指数
・米国20年債入札

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人

(4)その他
・五十日仲値
・11/21(火)米国エヌビディア好決算期待織り込み影響
・米国ホリデーシーズン
・来週のドル・円は150円台でもみ合いに、米金利低下で下値リスクも(Bloomberg
・【債券週間展望】長期金利低下は一服、日銀政策修正と20年入札を警戒(Bloomberg
・【日本株週間展望】足場固め、下値不安和らぐ中で米指標や金利を確認(Bloomberg

本日は注目度の高い材料はないが、11/17(金)には投機筋の膨れ上がった円売りポジションの巻き戻しと推測される強い円買いでドル円急落が生じた。本日も、ポジション調整円買いが続く可能性あるが、日米金融政策のファンダメンタルズ材料に基づく動きではないことから一時的なドル円急落に留まる見込み。加えて、1/21(火)米国エヌビディア好決算への期待織り込みでリスクオン円売りも生じやすいことから、ドル円下げ止まれば強い上昇に転じやすいと推測する。

今週は11/23(木)日本勤労感謝の日と米国感謝祭、11/24(金)米国ブラックフライデーで祝日休場となるが、既に休暇入りしている投資家が多いことから閑散相場となりやすい。従って値動きが乏しい展開になりやすいが、一方で市場参加者が少ないタイミングを狙った投機筋による仕掛けで乱高下に警戒が必要。つまり、この閑散時期に政府日銀為替介入も実施しやすいとも言える。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

10:15 経済指標
中国ローンプライムレート(LPR)
1年:前回3.45%、予想3.45%、結果3.45%(○)
5年:前回4.20%、予想4.20%、結果4.20%(○)
中国の貸出金利指標LPR、11月も据え置き-量的手段を選好か(Bloomberg

【考察】予想通り据え置きだったが、引き下げによる緩和期待もあったためか、「人民元買い→ドル売り」に連れてドル円下落継続。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:07~要人発言
米国イエレン財務長官:
イエレン氏、米国はインフレ率引き下げで「かなりの進展」遂げている(Bloomberg

【考察】追加利上げや利下げへの言及なし→高金利維持の示唆と見られたためかドル円上昇。

24:00 経済指標
米国景気先行指数
前月比:前回-0.7%(改定-)、予想-0.6%、結果-0.8%(×)

26:22~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:9/2810/210/510/1711/311/911/14, 11/15, 11/20)
頑固なインフレ続く公算、高金利の長期間維持を正当化へ=リッチモンド連銀総裁(Reuters

【考察】タカ派発言→ドル円上昇

27:00 経済指標
米国20年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」。
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもある。
最高落札利回り:前回5.245%、結果4.780%(◎)
応札倍率:前回2.59倍、結果2.58倍(×)

【考察】入札好調→ドル円下落

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.65。
11/17(金)ドル円急落から今までドルを買いそびれていた需要から五十日仲値に向けて日足高値149.99を付けた。
しかし、仲値通過後は金融機関によるドル円吊り上げの決済、更に11/17(金)同様に投機筋の膨れ上がった円売りポジションの巻き戻しと推測される強い円買い、加えてFRB利上げ終了が近いとの思惑も重なりドル円急落。東京安値148.69を付けた。
仮に政府日銀による円買い為替介入とすれば、「為替介入=一瞬でドル円急落」を引き起こすという先入観を逆手に取ってじり下げを狙ったということになる。

きょうの国内市況(11月20日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン後も強い円買いの流れは続き、東京安値148.69を更新して日足安値148.10を付けた。
NYオープンが近づくにつれて、米国20年債入札の織り込みから米国債利回り上昇に連れてドル円も上昇するも強い円買い交錯。FRB要人タカ派発言と米国20年債入札により引けに掛けてドル円揉み合い。
日足終値148.39。

総じて、11/17(金)同様に、米国長期休暇前の投機筋円売りポジションの巻き戻しと推測される円買いとFRB利上げ終了観測によるドル売りでドル円下落。

【米国市況】株がハイテク中心に続伸、20年債入札好調ー148円台前半(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

11/20(月)は11/17(金)に対しツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
12月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き100.0%、25bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:11月陰線形成中。上昇トレンド。ボリンジャーバンド(BB)スクーズ。
  • 週足:11/13週、陰線確定。BBエクスパンション。上昇トレンドのレジサポ形成したことで11/20週は上昇優位と推測。
  • 日足:11/17陰線。BBスクイーズ。11/20はレジサポ形成に向けて20MAへ上昇優位と推測。
  • 4H足:下降トレンド。BBスクイーズ。
  • 1H足:レンジ。BBスクイーズ。
  • 15M足:上昇チャネル。BBスクイーズ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス149.818かつ1H足20MAをダウ上昇→目標日足レジスタンス150.378
(B)1H足サポート149.273付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス149.607

②ショート
(C)1H足レジスタンス149.818又は1H足20MA付近まで上昇→1H足サポート149.607をダウ下落→目標1H足サポート149.273
(D)日足レジスタンス150.378付近へ上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート149.273

11月通算:10勝5敗、勝率66.7%、獲得Pips +82.8

(Trading View)

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