ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)2/19の欧米マーケット影響
欧州スタート後は原油先物価格上昇に連れて150.19へ上昇。その後、米国祝日休場で動意薄く揉み合いで引け。
(2)経済指標
・日本20年国債入札
・米国景気先行指数
(3)要人発言
・政府日銀円安牽制発言
・FRB要人
(4)その他
・五十日仲値
・中東地政学リスクオフ
【債券週間展望】長期金利は上昇か、20年入札警戒やマイナス解除観測(Bloomberg)
【日本株週間展望】踊り場、米エヌビディア決算注視-業績期待は支え(Bloomberg)
本日注目材料は2点。
①株上昇
中東マネー流入、中国春節明けリスクオン期待で日本株上昇しやすい環境。リスクオン円売り進むならドル円上昇優位と考え得ます。しかし、151円台が近づけば政府・日銀の為替介入警戒感が高まることから強いドル円上昇は生じにくい。
オイルマネー、日本株に流入 運用受託の「争奪戦」激化(日本経済新聞)
中国本土株、力強い取引再開か-大型連休のデータ好調(Bloomberg)
②中東地政学リスクオフ
米軍報復が開始されたことで原油先物価格上昇、安全資産米国債買い、リスクオフ円買いによる材料交錯が生じるため、どの材料の影響が強いか見極め必要。基本的には原油先物価格上昇によりドル円上昇しやすいと考えます。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
9:36~要人発言
鈴木財務相
(過去の発言:11/10, 11/13, 11/14, 12/15, 1/19, 2/9, 2/14, 2/16, 2/20)
:前回2/16円安牽制発言
今月下旬のG20ブラジル、出席は「容易ならざる状況」=鈴木財務相(Reuters)
【考察】円安牽制発言。しかし五十日仲値に向けてドル買い需要も強くドル円揉み合い。
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
12:35 経済指標
日本20年国債入札(財務省)
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
最高落札利回り:前回1.39%、結果1.513%(×)
応札倍率:前回3.13倍、結果3.85倍(◎)
テール:前回24銭、結果4銭(◎)
【考察】総じて入札好調。
14:50~要人発言
清水日銀理事
(過去の発言:2/8, 2/20)
:前回2/8ハト派発言
「マイナス金利を解除しても緩和継続」
【考察】ハト派発言。ドル円反応薄
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
24:00 経済指標
米国景気先行指数
前月比:前回-0.1%(改定-0.2)、予想-0.2%、結果-0.4%(×)
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値150.14。
日本株は乱高下かつ米国債利回り低下したものの、五十日仲値に向けてのドル買い需要、日本株持ち直しにつれて日通し高値150.44まで上昇。
きょうの国内市況(2月20日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン後も米国債利回り低下止まらず、原油先物価格下落も生じ、更にカナダ消費者物価指数の弱い数値が米国債利回り低下に波及し日足安値149.69へ急落。2/22最大の注目材料とされるNVIDIA決算発表を控えた株売り債券買いポジション調整との見方もあり。引けに掛けては米国債利回り持ち直しドル円上昇。
日足終値150.00
【米国市況】大型テク株に売り、エヌビディア決算控え-ドル150円近辺(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
・ドル売り優勢
買い:
売り:原油先物価格下落、カナダ消費者物価指数の弱い数値が米国債利回り低下に波及、2/22最大の注目材料とされるNVIDIA決算発表を控えた株売り債券買いポジション調整の見方、米国景気先行指数の弱い数値
・円売買交錯
買い:鈴木財務相の円安牽制発言
売り:日本20年国債入札好調、清水日銀理事のハト派発言
政策金利市場織り込み
現行FRB政策金利525~550bps
2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
3月20日公表:25bp引き下げ8.5%、据え置き91.5%
5月1日公表:25bp引き下げ35.3%、据え置き62.0%
合計利下げ:25bps×4回=100bps → 政策金利425~450bps相当
テクニカル分析
トレード
- 月足:2月陽線形成中。三尊右肩付近
- 週足:2/19週、コマ足形成中。上昇トレンド。BB+1σ付近。
- 日足:2/19コマ足陽線。上昇トレンド。BB+1σ付近。
- 4H足:レンジ。BB-1σ付近。
- 1H足:レンジ。20MA付近。
- 15M足:レンジ。BB+2σ付近。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足レジスタンス150.523をダウ上昇→目標4H足レジスタンス150.783
②ショート
(B) 4H足サポート149.929をダウ下落→目標1H足サポート149.613
2月通算:5勝8敗、勝率38.5%、獲得Pips -12.6
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