ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)11/10の欧米マーケット影響
政府日銀の口先や実介入警戒感は続くものの、鈴木財務相の財政悪化懸念発言、株先物・株価指数上昇リスクオン、FRB要人タカ派発言、米国ミシガン大学インフレ予測の強い数値で日足高値151.61を付けた。
上ヒゲピンバー週足陰線を大陽線でほぼ全戻し。
日足終値151.54。
(2)経済指標
・日本国内企業物価
(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・中東情勢の地政学リスクオフ
・投機筋円売りポジション巻き戻し(一時的な円買い)
先週は改めて日銀ハト派姿勢、FRBタカ派姿勢が示されたことでドル円上昇。
本日は注目材料ないが、11/1(水)8:04 神田財務官が為替介入スタンバイと発言した151.50付近に再び上昇しており、政府日銀の円安牽制・為替介入への警戒感が高まる。
しかし、為替介入の可能性は低いことから、牽制で一時的な急落が生じても押し目買いの機会となる可能性高い。
また、注目度が高い11/14(火)米国消費者物価指数を控えて、NYマーケットから値動きに乏しい展開もしくはインフレ鈍化予想の織り込みでドル円下落しやすいか。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本国内企業物価
前月比:前回-0.3%(改定-0.2)、予想0.1%、結果-0.4%(×)
前年比:前回2.0%(改定2.2)、予想1.1%、結果0.8%(×)
企業物価1%割れ、価格転嫁に一巡感 賃上げの波及焦点(日本経済新聞)
【考察】弱い数値→日銀政策修正観測後退→ドル円上昇
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
18:01~要人発言
鈴木財務相
(過去の発言:9/1, 9/8, 9/22, 9/26, 9/28, 9/29, 10/2, 10/3, 10/4, 10/6, 10/10, 10/13, 10/20, 10/26, 10/27, 11/10)
市場を注視しながら「しっかりと対応」=為替円安で鈴木財務相(Reuters)
【考察】円安牽制発言→ドル円下落。しかし効果薄く全戻し。
22:50~要人発言
米国クックFRB理事
(過去の発言:11/6, 11/8, 11/13)
【考察】金融政策や経済見通しについてコメントなし。
25:00 経済指標
米国Ny連銀インフレ期待調査
1年後:前回3.7%、結果3.6%(×)
3年後:前回3.0%、結果3.0%(○)
5年後: 前回2.8%、結果2.7%(×)
【考察】材料薄い中での弱い数値によりドル円下落
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値。151.54。
オープン時に東京安値151.45を付けたが、日本国内企業物価の弱い数値、先週改めて示された日銀ハト派姿勢、FRBタカ派姿勢を背景にドル円上昇。
きょうの国内市況(11月13日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
東京マーケットの流れ継続し、NYマーケットオープン後に日足高値151.911まで上昇したところで、152円台直前の高値警戒かつ明日の米国消費者物価指数を控えたロング勢決済が入ったためか、日足安値151.20へ急落。政府日銀の為替介入の可能性は低いとの見方が強い。
日足終値151.72。
【米国市況】CPI待ちでS&P500種小幅安、ドルは一時151円91銭(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
11/13(月)は11/10(金)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
12月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き85.7%、25bps引き上げ14.3%
テクニカル分析
トレード
- 月足:11月陰線形成中。上昇トレンド。ボリンジャーバンド(BB)スクーズ。
- 週足:11/6週、大陽線確定。上ヒゲピンバー週足陰線をほぼ全戻ししたことで、11/13週は上昇優位と推測。
- 日足:11/10陽線。BBスエクスパンション。11/13は一旦下押しの下落が優勢か。
- 4H足:上昇トレンド。BBスクイーズからエクスパンション移行中。
- 1H足:上昇チャネル。BBスクイーズ。
- 15M足:レンジ。BBスクイーズ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート151.478付近まで下落→ダウ転換上昇→目標日足レジスタンス151.708
(B)1H足サポート151.235付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス151.478
②ショート
(C) (A)後、1H足サポート151.478かつ1H足20MAをダウ下落→目標1H足サポート151.235
(D)1H足サポート151.235をダウ下落→目標1H足サポート150.849
11月通算:7勝3敗、勝率70.0%、獲得Pips +80.2
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