2024年2月9日(金)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)2/8の欧米マーケット影響
内田日銀副総裁講演で金融正常化に積極的な発言への警戒感があったなかでのハト派発言から巻き戻しドル円急騰。
欧米マーケットもこの流れを引き継いたことに加えて、原油先物価格上昇、米国新規失業保険申請件数・米国失業保険継続申請件数の強い数値、米国バーキン・リッチモンド連銀総裁のタカ派発言で日足高値149.48へ上昇。日足終値149.32。

(2)経済指標
・日本5年国債入札
・米国消費者物価指数年次改定
米CPI年次改定控え緊張感-昨年の大幅上方修正踏まえFRBも関心(Bloomberg

(3)要人発言
・政府日銀円安牽制発言
・FRB要人

(4)その他
・実質五十日仲値
・中東地政学リスクオフ
・IMM通貨先物ポジション
【債券週間展望】長期金利は上昇か、米金利反発や日銀オペ減額を警戒(Bloomberg
来週のドル・円は下落か、日米金利差縮小の流れ-需給面で円買い意識(Bloomberg
日銀マイナス金利解除の判断材料に、市場の注目集める24年春闘(Bloomberg

本日注目材料は3点。

①前日2/8内田日銀副総裁ハト派発言の影響
金融正常化に積極的な発言への警戒感があったなかでのハト派発言だったことで、警戒巻き戻しのドル円急騰。影響は欧米マーケットまで続きました。本日、日本国債利回り低下や日本株上昇続くならドル円上昇しやすいと推測します。

②米国消費者物価指数年次改定
通常、注目度は低いですが昨年大幅改定が加えられたことで、FRB要人も注目指標となりました。改定が強い数値ならドル円上昇、弱い数値ならドル円下落の素直な動きになりやすい。

③2/6, 2/7米国商業用不動産懸念由来のポジション調整と推測される動きの影響
2/8は米国商業用不動産懸念由来の米国債利回り下落、株下落リスクオフは見られませんでしたが、影響波及によりドル円下落が生じる可能性が残ります。本日注目度の高い材料少ないため注意したい。

④FRB要人発言
1/31FOMC公表・パウエルFRB議長「持続的にインフレ2%達成の確信得られるまで利下げない」発言、2/2米国雇用統計の強い数値を受けて、3月FOMCは政策金利据え置きが市場コンセンサス。タカ派発言が続きそうですが、サプライズなければ強いドル円上昇にはなりにくい。
従って、通常ならドル円下落が生じたタイミングでのタカ派発言なら上昇狙いやすいですが、米国商業用不動産懸念由来の米国債利回り下落が強ければ要人発言の影響度は小さいと考えます。

⑤中東地政学リスクオフ
米軍報復が開始されたことで原油先物価格上昇、安全資産米国債買い、リスクオフ円買いによる材料交錯が生じるため、どの材料の影響が強いか見極め必要。基本的には原油先物価格上昇によりドル円上昇しやすいと考えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

8:47~要人発言
鈴木財務相
(過去の発言:11/1011/1311/1412/15, 1/19, 2/9)
適切な金融政策運営行われること期待=鈴木財務相(Reuters

【考察】急変動牽制発言(実質円安牽制)。しかしドル円反応薄。

9:55 実質五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

10:35~要人発言
植田日銀総裁(衆院予算委員会)
(過去の発言:11/811/911/1711/2712/712/1912/271/41/23, 2/6, 2/9)
マイナス金利解除でも「緩和的な金融環境は当面続く」-日銀総裁(Bloomberg

【考察】1/23日銀会合公表と変わらず、前日2/8内田日銀副総裁と同様のハト派発言でドル円上昇。
但し、前日の内田日銀副総裁講演は金融正常化に積極的な発言への警戒感があったなかでのハト派発言で警戒織り込みの巻き戻しによりドル円急騰しましたが、本日は織り込み済みで強い上昇なし。

12:35 経済指標
日本5年国債入札(財務省
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
最高落札利回り:前回0.204%、結果0.316%(×)
応札倍率:前回3.79倍、結果3.44倍(×)
テール:前回3銭、結果3銭(○)

【考察】入札不調。日本国債利回り上昇するも、ドル買い強くドル円上昇。

13:00~要人発言
日銀は現在の金融緩和を終了し、段階的利上げ検討すべき=IMF(Reuters

【考察】日本のインフレリスク顕在化。日銀金融政策観測でドル円下落。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:30 経済指標
米国消費者物価指数改定
年次前年比:前回3.3%、結果3.3%(○)
前月比:前回(1月11日発表)0.3%、結果0.2%(×)
米CPI年次改定、23年10-12月期ほぼ変化なし-FRBには安心材料(Bloomberg

【考察】前月比下方修正でドル円急落

27:23~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2024年FOMC投票権あり)
:政策スタンスはハト派。前回2/5金利見通しに関する発言なし
(過去の発言:11/311/911/1011/2912/1512/191/81/181/19, 2/5, 2/9)
アトランタ連銀総裁、2%へのインフレ率低下に「鋭意集中している」(Bloomberg

【考察】タカ派発言。しかしNYクローズ直前かつ週末持越しを避けたいロング勢決済も入りやすくドル円反応薄。

27:56~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2024年FOMC投票権なし)
:政策スタンスはタカ派。前回1/7ハト派発言
(過去の発言:10/910/2011/711/10, 1/7, 2/9)
ダラス連銀総裁、FRBは時間をかけてさらなるデータ精査する必要(Bloomberg

【考察】タカ派発言。しかしNYクローズ直前かつ週末持越しを避けたいロング勢決済も入りやすくドル円反応薄。

29:30 経済指標
IMM通貨先物2/6時点(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売り材料

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.32
植田日銀総裁ハト派発言、日本株下落リスクオフ、日本5年国債入札不調交錯し、149.00~149.50間を揉み合い。

きょうの国内市況(2月9日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン後、日足高値149.58を付けたものの、日足戻り高値と重なる上値重く揉み合い。
NYオープン前、米国消費者物価指数改定で前月比の弱い数値により日足安値149.00へ急落。しかし、普段は改定値発表で動き生じることは少なく、切番149.00からは押し目買いも入りやすく149.45へ急騰。その後、米国ボスティック・アトランタ連銀総裁と米国ローガン・ダラス連銀総裁のタカ派発言あるも、NYクローズ直前かつ週末持越しを避けたいロング勢決済も入りやすく揉み合い。
日足終値149.28

【米国市況】S&P500は終値で初の5000超え、強気派に衰え見えず(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

・2/9ドル売り優勢
ドル買い:原油先物価格上昇、米国ボスティック・アトランタ連銀総裁と米国ローガン・ダラス連銀総裁のタカ派発言
ドル売り:米国消費者物価指数改定前月比の弱い数値

NYCB株が急反発、一時16%高-CEOら経営陣が自社株購入(Bloomberg

・2/9円売り優勢
円買い:日本5年国債入札不調、IMFの日銀利上げ必要発言、日本株下落リスクオフ
円売り:植田日銀総裁ハト派発言、原油先物価格上昇

円の有意な上昇なさそう、資金流出や漸進的利上げで-ドイツ銀 (訂正)(Bloomberg

Currency Strength Chart

米国債イールドカーブ

2/9(金)は2/8(木)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド同等。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)、現行FRB政策金利525~550bps
3月20日公表:25bp引き下げ15.5%、据え置き84.5%
5月1日公表:25bp引き下げ51.1%、据え置き40.9%
合計利下げ:25bps×5回=125bps → 政策金利400~425bps相当

テクニカル分析

トレード

  • 月足:2月陽線形成中。三尊右肩付近
  • 週足:2/5週、陽線形成中。20MAに対しレジサポ形成し上昇トレンド。2/5週は上昇優勢。レンジ上限へ到達の可能性あり。
  • 日足:2/8大陽線。BBスクイーズ。
  • 4H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
  • 1H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
  • 15M足:上昇トレンド。BBスクイーズ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート149.124又は1H足20MA付近へ下落→ダウ転換上昇→目標日足レジスタンス149.577
(B)日足レジスタンス149.577をダウ上昇→目標切番150.000
(C)1H足サポート148.756付近へ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス149.124

②ショート
(D)1H足サポート149.124かつ1H足20MAをダウ下落→目標1H足サポート148.756

2月通算:3勝4敗、勝率42.9%、獲得Pips +5.8

(Trading View)

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