2025年1月31日(金)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

注目材料

1.経済指標
・東京消費者物価指数
・日銀、国債買い入れ2月予定公表
・米国雇用コスト指数第4四半期
・米国PCE、PCEデフレータ(2024年、米国PCEデフレータ発表日のドル円動きまとめ
・米国シカゴ購買部協会景気指数
・IMM通貨先物円ポジション

2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・植田日銀総裁(衆院予算委員会)
・米国トランプ大統領
・FRB

3.その他
・TOM効果:株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。
・月末ロンドンフィックス
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)

4.参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤円キャリー取引(促進or巻き戻し)に分類できます。

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:30 経済指標
東京消費者物価指数(CPI)(政府統計の総合窓口
全国消費者物価指数の先行指標で日本国内のインフレが進んでいる中で注目度が高まっています。
日銀物価目標2.0%。日銀政策金利0.50%
前年比:前回3.0%(改定)、予想3.0%、結果3.4%(◎)
コア前年比:前回2.4%(改定)、予想2.5%、結果2.5%(○)
コアコアCPI前年比:前回1.8%(改定)、予想1.9%、結果1.9%(○)

【考察】強い数値。ドル円下落。

東京マーケット(9:00~15:30)

14:35~要人発言
植田日銀総裁
(発言:1/151/16, 1/24, 1/31)
:前回1/24タカ派発言

【考察】

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:30 経済指標
米国雇用コスト指数第4四半期
指数の上昇は消費者物価指数や個人所得の増加につながる可能性が高い。最近はFRBも注目している指標と明言
前期比:前回0.8%(改定)、予想0.9%、結果%()

22:30 済指標
米国PCE
個人所得:前回0.3%(改定)、予想0.4%、結果%()
個人支出:前回0.4%(改定)、予想0.5%、結果%()

米国PCEデフレータ
(過去の発表日:6/287/268/309/2710/3111/27, 12/20, 1/31)
総合指数より基調的なインフレを反映するコア指数がより注目されます。
強い数値なら、「インフレへの警戒感→FF金利上昇する可能性→ドル買い材料」

【12/18(水)米国FOMC公表2025年見通し:実質GDP%、コアPCE%】
前月比:前回0.1%(改定)、予想0.8%、結果%()
前年比(FRB目標2.0%):前回2.4%(改定)、予想2.5%、結果%()
コア前月比:前回0.1%(改定)、予想0.2%、結果%()
コア前年比:前回2.8%(改定)、予想2.9%、結果%()

【考察】
発表前:。直前。
発表後:

22:30~要人発言の影響
米国ボウマンFRB理事
(過去の発言:11/2012/6, 1/9, 1/31)
:政策スタンスは中立。前回1/9タカ派発言

【考察】

23:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数
米国ISM製造業景気指数の前営業日に発表される同指標の先行指標。
基準50、前回36.9(改定)、予想40、結果()

25:00 月末ロンドンフィックス
前後の時間帯でポジション調整によって不規則な乱高下生じやすい。

29:30 経済指標
IMM通貨先物時点(Investing.com
円ショート

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値154.20

欧米マーケット:
日足終値

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル>
買い材料:

売り材料:

<円>
買い材料:
・東京消費者物価指数(強)

売り材料:
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

テクニカル分析

トレードシナリオと結果

  • 月足:1月陰線形成中。上昇トレンド。BB+1σ付近。→上目線
  • 週足:1/27週、陰線形成中。上昇トレンド。ダウ高値付近。→上目線
  • 日足:1/30陰線。下降チャネル、BB-2σ付近。→上目線
  • 4H足:下降トレンド。BB-1σ付近。→下目線
  • 1H足:下降チャネル。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①Long
(A)1H足戻り高値154.595をダウ上昇→目標4H足レンジ安値155.013

②Short
(B)日足下降チャネル上限かつ4H足レンジ安値155.013付近へ上昇→転換下落→目標1H足戻り高値154.595

(Trading View)

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