ファンダメンタルズ分析
注目材料
1.経済指標
・日銀、国債買入オペ通知
・米国小売売上高(2025年、米国小売売上高発表日のドル円動きまとめ)
・米国NY連銀製造業景気指数
2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・日銀ブラックアウト期間(3/17~3/19)
・米国トランプ大統領
・FEDウォッチャー、WSJ紙のニック氏(X投稿):FRBブラックアウト期間(FOMC開催前週の土曜日から公表翌日までの13日間:3/9~3/21)につき
3.その他
・日銀会合関連リーク報道
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)
・【債券週間展望】長期金利は日銀の情報発信で上下、タカ派かハト派か(Bloomberg)
・【日本株週間展望】上昇、米景気の不安和らぐ-日米で中銀会合(Bloomberg)
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:30)
10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知(日本銀行)(日銀、オペレーション)
(発表日:2/3, 2/7, 2/13, 2/19, 2/26, 3/5, 3/11, 3/17, 3/24, 3/28)
1~3年債:前回3000億円、予想3000億円、結果3000億円(○)
3~5年債:前回3000億円、予想3000億円、結果3000億円(○)
5~10年債:前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円(○)
10~25年債:前回1500億円、予想1500億円、結果1500億円(○)
【考察】据え置き。
13:06~要人発言
トランプ米大統領、相互関税とセクター別関税の両方を賦課-4月2日(Bloomberg)
【考察】サプライズではないものの徐々にドル円上値抑え
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
19:00~要人発言
OECD、世界成長予測を下方修正-貿易巡る障壁や高い不確実性で(Bloomberg)
【考察】世界成長予測引き下げ
21:30 経済指標
米国NY連銀製造業景気指数
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回5.7()、予想-2.1、結果-20.0(×)
21:30 経済指標
米国小売売上高
個人消費が米国GDPの約2/3を占めており、その動向を表す小売売上高の注目は高い。米国個人消費や米国消費者信頼感とも相関性があることからも重要な指標。特にコア指数が重要視されます。
(過去の発表日; 1/16, 2/14, 3/17)
総合前月比:前回-0.9%(改定-1.2)、予想0.7%、結果0.2%(△)
コア前月比(自動車やガソリンなど価格変動が大きい項目を除外):前回-0.4%(改定-0.6)、予想0.3%、結果0.3%(○)
コントール前月比(自動車、ガソリン、外食、建築資材など、ボラティリティの高い項目をさらに広範囲に除外):前回-0.8%(改定-1.0)、予想0.3%、結果1.0%(◎)
米小売売上高、予想下回る0.2%増-前月分は大幅に下方修正 (2)(Bloomberg)
【考察】
<ファンダメンタルズ>
発表前:米国トランプ大統領「4/2相互関税、セクター別関税賦課」発言やOECD「世界成長予測引き下げ」を受けて日足高値149.10から下落。直前148.54。
発表後:強弱混在。初動は前月比(弱)や米国NY連銀製造業景気指数(弱)を受けて日足安値148.23へ急落。しかし、コア前月比(強)や最近注目度が上がっているコントロール前月比(強)が材料視され再び日足高値149.10へ急上昇。
<テクニカル>
発表前:切番149.00、日足下降ダウ継続点149.01かつ日足20MA付近からの戻り売り。直前148.54。
発表後:日足安値148.23への急落で、日足上昇ダウ継続点148.26付近からの押し目買い入り、149.10へ急上昇するも、再び切番149.00、日足下降ダウ継続点149.01かつ日足20MA付近からの戻り売り発生。つまり、日足レベルの売り・買いが交錯中。
24:31~要人発言
米国トランプ大統領
「フーシ派攻撃、イラン全責任」
【考察】地政学リスクオフですが、3/15休場中発言と同じためかドル円反応薄。
<まとめ>
東京マーケット
日足始値148.75
取引開始直後に日通し高値148.87を付けると、休場中3/15米国トランプ大統領「フーシ派、攻撃命令」の地政学リスクオフを受けて日通し安値148.46へ下落。
東京オープン後は、3/13石破首相「自民議員に商品券配布」問題から日本政情不安継続、3/14材料(ウクライナ停戦期待、米国トランプ追加関税言及なし)のリスクオンを引き継いだ日本株上昇に連れて日足高値149.10を付けて引けました。
【日本市況】株続伸、米株大幅反発で投資心理改善-40年金利3%乗せ(Bloomberg)
欧米マーケット
東京マーケット中の米国トランプ大統領「4/2相互関税、セクター別関税賦課」の影響やOECD「世界成長予測引き下げ」を受けて日通し安値148.42へ急落。
米国NY連銀製造業景気指数(弱)と米国小売売上高総合(弱)を受け日足安値148.23へ急落するも、米国小売売上高コア(強)・コントロール(強)により再び日足高値149.10へ急上昇。
ところが、NYオープンすると3/19FOMC公表控えたポジション調整のためか米国債利回り低下に連れてドル円急落、一方で米国債利回り低下を好感した米国株上昇からドル円下げ止まり。
日足終値
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
<ドル売り優勢>
買い材料:
・米国小売売上高コア(強)・コントロール(強)
売り材料:
・OECD「世界成長予測引き下げ」→世界景気減速懸念→安全資産米国債買い
・米国NY連銀製造業景気指数(弱)、米国小売売上高総合(弱)
<円売り優勢>
買い材料:
・3/15米国トランプ大統領「フーシ派、攻撃命令」→地政学リスクオフ
米軍のフーシ派攻撃、「容赦ない」作戦継続へ-ヘグセス国防長官(Bloomberg)
・米国トランプ大統領「4/2相互関税、セクター別関税賦課」発言
・米国トランプ大統領「フーシ派攻撃、イラン全責任」発言
売り材料:
・3/13石破首相、自民議員に商品券配布→石破政権支持率低下、日本政情不安→日銀早期利上げ観測後退
・3/14ウクライナ停戦期待、米国トランプ追加関税言及なし→リスクオン米国株上昇(円キャリー促進)
・国債買い入れオペ通知:据え置き
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)
政策金利市場織り込み
・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回3月19日(水)公表:据え置き(98.0→99.0%)、0.25%引き下げ(2.0→1.0%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当
・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社)
次回3月19日(水)公表:0.25%引き上げ(1→1%)
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:3月陰線形成中。レンジ。BB-1σ付近。
- 週足:3/10週、陽線確定。下降トレンド。押し安値ヒゲ先付近。
- 日足:3/14陽線。レンジ。20MA付近
- 4H足:上昇チャネル。BB+1σ付近
- 1H足:レンジ。
- 15M足:上昇トレンド。
【シナリオ】
①Long
(A)日足押し安値147.796付近へ下落→転換上昇→目標日足ダウ高値148.264
②Short
(B)日足ダウ高値148.264をダウ下落→目標日足押し安値147.796

本日:シナリオ外のためトレードなし
3月通算:8勝5敗、勝率61.5%、RR1.96 、+164.0pips
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