2025年3月25日(火)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

注目材料

1.経済指標
・日銀、政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(1月23・24日分)
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
・米国住宅価格指数
・米国S&Pケースシラー住宅価格指数
・米国新築住宅販売件数
・米国リッチモンド連銀製造業指数
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
・米国2年債入札

2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・植田日銀総裁(参院財政金融委員会)
・米国トランプ大統領
・FRB

3.その他
・五十日仲値
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日銀、政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(1月23・24日分)(日本銀行
物価に上振れリスク、緩和度合いの適時・段階的調整を-日銀1月会合(Bloomberg

【考察】タカ派内容。

東京マーケット(9:00~15:30)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。

12:42~要人発言
植田日銀総裁(参院財政金融委員会)
(過去の発言:3/133/19, 3/24, 3/25)
:政策スタンスは中立。前回3/24タカ派発言
植田日銀総裁、保有国債残高の大きさが長期金利下げる効果は当面作用(Bloomberg

【考察】警戒された3/24の様なタカ派発言なし。

14:00 経済指標
日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行
(発表日:1/28, 2/26, 3/25)
日銀物価目標:2.0%
加重中央値:前回1.4%、結果1.4%(○)
最頻値:前回1.3%、結果1.2%(×)
刈込平均値:前回2.2%、結果2.2%(○)

【考察】強い数値。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:40~要人発言
米国クーグラーFRB理事
(過去の発言:2/72/21, 3/7, 3/25)
:政策スタンスは中立。3/7タカ派発言
クーグラーFRB理事、物価上昇の加速とインフレ期待の高まりを注視(Bloomberg

【考察】利下げ慎重タカ派発言。しかし大口投資家の年度末・月末ポジション調整のためかドル売り続きドル円下落。

22:00 経済指標
米国住宅価格指数
前月比:前回0.4%(改定0.5)、予想0.3%、結果0.2%(×)

22:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格指数
前月比:前回0.52%(改定0.54)、予想0.40%、結果0.46%(○)
前年比:前回4.48%(改定4.52)、予想4.80%、結果4.67%(△)

22:05~要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2025年FOMC投票権あり)
:政策スタンスは中立。前回3/21利下げ慎重タカ派、QT適切のハト派発言。
(過去の発言:3/43/7, 3/21, 3/25)

【考察】金融政策見通しについてコメントなし

23:00 経済指標
米国新築住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回65.7万件(改定66.4)、予想67.9万件、結果67.6万件(△)
前月比:前回-10.5%(改定-6.9)、予想3.4%、結果1.8%(△)

23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数
基準0、前回6、予想1、結果-4(×)

23:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。2025年、米国景気減速懸念から平常時より注目度が上がっています。
前回98.3(改定100.1)、予想94.2、結果92.9(×)

【考察】弱い数値。ドル円下落。

23:48~要人発言
「米露、黒海での安全な航行合意」
「米露、エネルギー施設への攻撃禁止履行合意」
「ロシア農産物および肥料輸出の回復を支援」
ロシア、ウクライナが黒海の停戦に合意と米ホワイトハウス発表(Bloomberg

【考察】地政学リスクオフ後退。

25:02~要人発言
ウクライナ・ゼレンスキー大統領
「部分停戦を即時履行」

【考察】地政学リスクオフ後退。

26:00経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもある。
(過去の発表日:12/231/27, 2/24, 3/25)

発行額(Offering Amount):690億ドル
最高落札利回り(High Yield):前回4.169%、結果3.984%(◎)
応札倍率(Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額):前回2.56倍、結果2.66倍(◎)
外国中銀など間接入札者の落札比率(Indirect Bidder):前回85.5%、結果75.8%(×)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回-1.1bps、結果-0.3bps(×)。3.984-3.987=-0.003
WI:3.987%

【考察】入札好調。ドル円揉み合い。

28:07~要人発言
米国トランプ大統領
「関税に関して非常に公平」
「4/2関税は設定済み」

<まとめ>
東京マーケット

日足始値150.64
取引開始後から、3/23米国トランプ大統領「関税発動は的を絞ったものになる」と3/24「多くの国に関税猶予予定」発言を受けたリスクオン日本株上昇、五十日仲値に向けて金融機関のドル吊り上げで日足高値150.95へ上昇。
しかし、仲値通過後は金融機関のドル決済、東京オープン直前の日銀、政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(1月23・24日分)タカ派内容に加えて、3/24に150円台直前で相次いだ政府・日銀円安牽制やタカ派発言への警戒感から日通し安値150.43へ下落して引けました。

【日本市況】株が上昇、トランプ氏発言で米関税懸念後退-債券は下落(Bloomberg

欧米マーケット
欧州オープン後、欧州株上昇するも年度末・月末の大口投資家ポジション調整のためか円買い・ドル売りが強まりドル円下落。
更に、NYオープン後の米国新築住宅販売件数、米国リッチモンド連銀製造業指数、米国コンファレンスボード消費者信頼感指数(弱)を受けて日足安値149.55へ下落。
その後、ホワイトハウス「露、ウクライナが黒海停戦合意」を受けたリスクオンからドル円揉み合い上昇で引けました。
日足終値149.91

【米国市況】株は勢い失速、経済に黄信号-ドル下落し149円90銭付近(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル売り優勢>
買い材料:
・五十日仲値に向けて金融機関のドル吊り上げ
・3/24米国トランプ大統領「4/2ベネズエラ産石油・ガス購入国、25%関税賦課」発言→原油先物価格上昇→インフレ懸念

売り材料:
・米国新築住宅販売件数、米国リッチモンド連銀製造業指数、米国コンファレンスボード消費者信頼感指数(弱)
・年度末、月末の大口投資家ポジション調整(推測)

<円買い優勢>
買い材料:
・日銀、政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(1月23・24日分):タカ派内容→日銀追加利上げ観測

売り材料:
・3/23米国トランプ大統領「関税発動は的を絞ったものになる」、3/24「多くの国に関税猶予予定」発言→貿易戦争緩和期待→リスクオン米国株上昇に連れ日本株上昇(円キャリー促進)
・ホワイトハウス「露、ウクライナが黒海停戦合意」→地政学リスクオフ後退
・原油先物価格上昇→日本貿易収支悪化
・年度末、月末の大口投資家ポジション調整(推測)
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool
次回5月7日(水)公表:据え置き(88.4→89.8%)、0.25%引き下げ(11.6→10.2%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当

・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社
次回5月1日(木)公表:0.25%引き上げ(24→24%)

テクニカル分析

トレードシナリオと結果

  • 月足:3月陰線形成中。レンジ。押し安値かつ20MA付近。
  • 週足:3/24週、陽線形成中。レンジ。戻り高値付近。
  • 日足:3/24大陽線。上昇トレンド。BBエクスパンション。戻り高値付近
  • 4H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
  • 1H足:上昇トレンド
  • 15M足:レンジ

【シナリオ】
①Long
(A)日足戻り高値ヒゲ先150.136付近へ下落→転換上昇→目標1H足レンジ安値150.534
(B)日足高値150.760をダウ上昇→目標4H足戻り高値150.963

②Short
(C)4H足戻り高値150.963付近へ上昇→転換下落→目標1H足レンジ安値150.534

本日:1勝1敗、+5.8pips
3月通算:13勝10敗、勝率57.1%、RR1.96 、+223.1pips

(Trading View)

コメント

タイトルとURLをコピーしました