ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
1.経済指標
・日銀短観
・日銀、国債買入オペ通知
・米国輸入、輸出物価指数
・IMM通貨先物円ポジション
2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ次期大統領
・FEDウォッチャー、WSJ紙のニック氏(Twitter):FRBブラックアウト期間(FOMC開催前週の土曜日から公表翌日までの13日間:12/7~12/19)につき
3.その他
・日銀会合関連リーク報道
・日本メジャーSQ算出日
・実質五十日仲値
・政情不安リスクオフ(韓国、フランス)
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)
4.参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤米国大統領選挙、⑥円キャリー取引(促進or巻き戻し)に分類できます。
5.本日の注目材料
(1)米国経済指標
特にありません。
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日銀短観(日本銀行)
大企業製造業・業況判断:前回13、予想13、結果14(◎)
大企業製造業・先行き:前回14、予想12、結果13(○)
大企業非製造業・業況判断:前回34、予想33、結果33(○)
大企業非製造業・先行き:前回28、予想28、結果28(○)
大企業全産業・設備投資:前回10.6%、予想9.8%、結果11.3%(◎)
【考察】強い数値。初動ドル円下落するも、12月日銀利上げ見送り観測からドル円上昇。
東京マーケット(9:00~15:30)
9:55 実質五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。
10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知(日本銀行)(日銀、オペレーション)
(発表日:11/6, 11/12, 11/18, 11/22, 11/28, 12/4, 12/9, 12/13, 12/20, 12/25)
1~3年債:前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円(○)
3~5年債:前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円(○)
5~10年債:前回3750億円、予想3750億円、結果3750億円(○)
10~25年債:前回1500億円、予想1500億円、結果1500億円(○)
【考察】据え置き。揉み合いから上昇継続。
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
20:08 報道
【速報】日銀、利上げ見送り検討(共同通信)
【考察】12月日銀会合利上げ見送り観測。ドル円上昇継続
22:30 経済指標
米国輸入物価指数
前月比:前回0.3%(改定-)、予想-0.3%、結果0.1%(○)
前年比:前回0.8%(改定)、予想1.0%、結果1.3%(◎)
米国輸出物価指数
前月比:前回0.8%(改定-)、予想-0.3%、結果0.0%(○)
前年比:前回-0.1%(改定-)、予想0.3%、結果%0.8(◎)
【考察】強い数値。揉み合いからドル円上昇継続。
29:30 経済指標
IMM通貨先物12/10時点(Investing.com)
円ロング増加
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値152.63
取引開始後、日銀短観(強)を受けて日通し安値152.46を付けるも12月日銀利上げ見送り観測維持、更に12/12米国生産者物価指数(強)で今後のドル高止まり観測から実質五十日仲値に向けてのドル需要、日銀国債買入オペ通知据え置きを受けて、日通し高値153.09へ上昇して引けました。
【日本市況】円下落、日銀利上げ見送り観測で一時153円台-債券上昇(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン前に152.67へ下押しするも、欧州オープンするとECB要人ハト派発言を好感した欧州株上昇(円キャリー促進)、原油先物価格上昇、12月日銀会合利上げ見送り報道に連れてドル円上昇。
更に米国輸入・輸出物価指数(強)を受けて日足高値153.80へ上昇。
その後、注目材料なく週末持越しを避ける決済も交錯したためか、引けに掛けて揉み合いとなりました。
日足終値153.65
【米国市況】円は6月以来の長期連続安、ブロードコムがテク株けん引(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
<ドル売買交錯>
買い材料:
・12/12米国生産者物価指数(強)影響→ドル高止まり観測→実質五十日仲値に向けてのドル需要
・米国輸入、輸出物価指数(強)
・原油先物価格上昇→インフレ懸念
売り材料:
<円売り優勢>
買い材料:
・IMM通貨先物12/10時点:円ロング増加
売り材料:
・日銀短観(強)でも12月日銀利上げ見送り観測維持
・日銀、国債買入オペ通知:据え置き
・12月日銀会合利上げ見送り報道
・原油先物価格上昇→日本貿易収支悪化
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)
政策金利市場織り込み
・FRB:現行政策金利4.50-4.75%
2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回12月18日(水)公表:据え置き(2.5→6.6%)、0.25%引き下げ(97.5→93.4%)
年内利下げ観測:-0.25%×1回=0.25% → 政策金利4.25~4.50%相当
・日銀:現行政策金利0.25%
次回12月19日(木)公表:0.25%引き上げ(16%)
年内利上げ観測:据え置き観測
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:12月陽線形成中。レンジ。三尊右肩付近。
- 週足:12/9週、陽線形成中。レンジ。ダウ転換シグナル付近
- 日足:12/12陽線。上昇トレンド。20MA付近
- 4H足:レンジ。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)1H足レンジ安値152.377付近へ下落→転換上昇→目標4H足レンジ高値152.648
(B)4H足レンジ安値151.975付近へ下落→転換上昇→目標1H足レンジ安値152.377
②Short
(C)日足高値152.775付近へ上昇→転換下落→目標1H足レンジ安値152.377
本日:シナリオ外のためトレードなし
12月通算:4勝5敗、勝率44.4%、RR2.02 、-0.4pips
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