ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)6/12の欧米マーケット影響
米国債利回り急落、更に株先物下落に連れてドル円も急落スタート。株先物が上昇転換と米国債下落継続時はドル円乱高下だったが、米国債利回りも上昇転換からもドル円急騰。
6月度FOMCは政策金利を据え置きで、7月度は利上げが市場コンセンサスである一方、日銀金融政策決定会合では金融緩和策維持するとの見方のよう。総じて材料交錯でドル円乱高下。
(2)経済指標
・米国消費者物価指数
・米国30年債入札
米国財務省は6月末までに約3500億ドルの短期証券を発行する予定。米国債利回り上昇はドル買い材料だが、新発債の大量発行による既発債の流動性減少はドル売り材料。
米財務省のTビル大量発行、米銀に新たな試練-金融商品の金利上昇へ(Bloomberg)
【債券週間展望】長期金利低下か、FOMCと日銀会合据え置き見通し(Bloomberg)
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・ウクライナ情勢緊迫化(地政学リスクオフ)
6/13の注目材料は米国消費者物価指数の結果次第。
5月CPI、基調的な物価圧力の根強さなお示す見通し-今週の米指標(Bloomberg)
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
10:25 要人発言
中国人民銀、期間7日のリバースレポ金利を0.1%引き下げ(Reuters)
中国が景気支援に転換、相次ぎ予想外の利下げ-広範な刺激策も検討(Bloomberg)
【考察】オフショア人民元売り円買いに連れてドル円下落。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国消費者物価指数5月度(CPI)(過去の発表日; 8/10, 9/13, 10/13, 11/10, 12/13, 1/12, 2/14, 3/14, 4/12, 5/10, 6/13)
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.4%(改定)、予想0.3%、結果0.1%(×)
前年比:前回4.9%(改定)、予想4.2%、結果4.0%(×)
コア前月比:前回0.4%(改定)、予想0.4%、結果0.4%(○)
コア前年比:前回5.5%、予想5.2%、結果5.3%(○)
米消費者物価指数、5月は前年比で伸び鈍化-利上げ休止の余地(Bloomberg)
S&P500種が4営業日続伸、CPI受けて利上げ休止観測(Bloomberg)
債券市場、FOMCが金利維持するとの見方強める-米CPI統計受け(Bloomberg)
【考察】総合指数弱くコアは強い数値で交錯し乱高下。総合前年比は2021年以来の低水準で乱高下収まった後はドル円下落に傾いた。
しかしながら、コア指数の強い数値や、6月FOMCでは金利据え置きでも7月は追加利上げの見方が強いことが材料視されたためか米国債利回り上昇。
一方で株先物・株価指数はインフレ鈍化の見方でリスクオン円売りも強まりドル円急騰。
5月度発表に引き続き、単に結果と予想の比較だけでは判断難。
26:00 経済指標
米国30年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.741%、結果3.908%(◎)
【考察】入札好調で利回り低下。だが上昇に転じてドル円上昇継続。
<まとめ>
東京マーケット:
米国消費者物価指数を控え材料不足で乱高下。
欧米マーケット:
注目の米国消費者物価指数は総合指数弱くコアは強い数値で交錯し乱高下。総合前年比は2021年以来の低水準で乱高下収まった後はドル円下落に傾いた。
しかしながら、139.01で下げ止まると、コア指数の強い数値や、6月FOMCでは金利据え置きでも7月は追加利上げの見方が強いことが材料視されたためか米国債利回り上昇。
一方で株先物・株価指数はインフレ鈍化の見方でリスクオン円売りも強まり、140.31へ急騰。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
6/13(火)は6/12(月)に対してブル(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド拡大のドル買い・売り材料交錯。
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
6月度:据え置き90.8%。25bps引き上げ9.2%。
テクニカル分析
トレード
- 月足:6月陰線形成中。
- 週足:6/12週、陽線形成中。上昇トレンド。
- 日足:6/12陽線。20MAから反発上昇で三角持ち合い。
- 4H足:三角持ち合い。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)三角持ち合い上限かつ日足レジスタンス140.159をダウ上昇→目標日足レジスタンス140.628
②ショート
(B)三角持ち合い下限かつ日足サポート138.926をダウ下落→目標日足サポート138.571
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
条件合わずトレードなし
6月通算:5勝2敗、勝率71.4%、平均RR 2.11、獲得Pips +97.7
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