2023年11月27日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)11/24の欧米マーケット影響
欧州オープン前から「米国債利回り上昇」に転じるもドル買い弱く、「欧州株上昇→リスクオン円売り」主導でドル円上昇。注目の米国PMI速報値は強弱混在、週末かつ米国市場短縮取引で市場参加者も少ないことから引けに掛けて方向感なく推移。
日足終値149.45。
総じて、11/23(木)同様、東京マーケットでドル円下落し欧米マーケットで全戻しの流れ。

(2)経済指標
・米国新築住宅販売件数
・米国2年債入札
・米国5年債入札

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制

(4)その他
・来週のドル・円は上値の重い展開に、米経済指標の下振れリスクを警戒(Bloomberg
・【債券週間展望】長期金利は上昇か、日銀政策修正や買いオペ減額警戒(Bloomberg
・【日本株週間展望】堅調、米物価懸念後退し景気期待-年末商戦を注視(Bloomberg

本日は米国長期休場明け、米国経済指標も注目度が高く大きな動きが生じる可能性あり。
先週の傾向として、東京マーケットでドル円下落しても欧州マーケット付近からはドル円上昇に転じていた。今週もこの傾向が続くか注視したい。

また、11/7(金)と11/20(月)は投機筋の膨れ上がった円売りポジション調整と推測される円買い、かつFRB利上げ終了が近いとの思惑によるドル売りでドル円急落が生じた。しかし、11/21(火)~11/23(木)はドル円上昇。
投機筋のポジション調整円買いが終了したとすれば、「FRB利上げ終了観測ドル売り」と「日米金融政策のファンダメンタルズ材料に基づくドル買い・円売り」が主な材料となる。
152円台付近に達するまでは、政府日銀為替介入への警戒感も後退しており円買い材料が乏しい。従って、ドル円は上昇しやすい地合いは継続と推測する。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

15:11~要人発言
植田日銀総裁
(過去の発言:9/89/229/2510/2010/3111/611/811/9, 11/17, 11/27)
2%物価目標、十分な確度で見通せる状況になお至らず-日銀総裁(Bloomberg

【考察】ハト派発言だが、リスクオフ円買いの流れが止まらずドル円下落継続。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

24:00 経済指標
米国新築住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回75.9万件(改定71.9)、予想72.5万件、結果67.9万件(×)
前月比:前回12.3%(改定8.6)、予想-4.7%、結果-5.6%(×)

【考察】弱い数値→ドル円下落。だが、4H足ダウ転換付近148.70を下抜ける材料にならず押し目買い強く上昇へ転換。

25:30 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回5.055%、結果4.887%(◎)
応札倍率:前回2.64倍、結果2.54倍(×)

【考察】入札不調→初動は利回り低下中のトレンド止まらなかったが徐々に下げ止まり→ドル円揉み合いながら上昇。

27:00 経済指標
米国5年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回4.899%、結果4.420%(◎)
応札倍率:前回2.36倍、結果2.46倍(◎)

【考察】入札好調→4H足レジスタンス148.990に4H足レジサポ確定したタイミングも重なりドル円下落

29:30 経済指標
IMM通貨先物11/21時点(ポジション推移
円ショート大幅縮小

【考察】円買い材料

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.45。
仲値に向けてドル円上昇、日足高値149.68を付けたが何度も止められている4H足戻り高値付近149.68ブレイクできる材料ではな、仲値通過後は「国内実質賃金マイナスによる景気悪化懸念、米国長期休暇明けの警戒感→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、「月末円売りポジション巻き戻し円買い観測」、「FRB利上げ観測後退→米国債利回り低下→ドル売り」によりドル円急落。東京安値148.89を付けたが、4H足ダウ転換付近148.70からの押し目買いも強く下げ止まり。

きょうの国内市況(11月27日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
先週の傾向を踏襲し、欧州マーケット付近からは「インフレ懸念再燃→米国債利回り上昇→ドル買い」からドル円上昇続くも、今度は4H足・1H足20MA付近レジスタンス149.24が機能して戻り売りも発生。
つまり、「4H足ダウ転換付近148.70からの押し目買い vs 4H足・1H足20MA付近149.24からの戻り売り」が交錯。材料出るまでレンジ推移の地合いで148.65を付けた。
注目の米国新築住宅販売件数は弱い数値だが4H足ダウ転換付近148.70を下抜ける材料にならず、米国2年債入札不調でドル円上昇。しかし、米国5年債入札好調で再び下落し日足安値148.54を付けた。
日足終値148.67。

総じて、「景気悪化懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、「月末円売りポジション巻き戻し円買い観測」、「FRB利上げ観測後退→米国債利回り低下→ドル売り」、「米国経済指標悪化、米国5年債入札好調」によりドル円下落

【米国市況】債券高の流れ継続、株下落-ドル一時148円55銭に下落(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

11/27(月)は11/24(金)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド同等。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
12月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き96.8%、25bps引き上げ3.2%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:11月陰線形成中。上昇トレンド。ボリンジャーバンド(BB)スクーズ。
  • 週足:11/20週、下長ヒゲピンバー確定。BBスクイーズ移行中。11/27週は上昇優位と推測。
  • 日足:11/24陽線コマ足。レンジ。BBスクイーズ移行中。11/27も下押しから20MAへ上昇優位と推測。
  • 4H足:レンジ。BBスクイーズ。
  • 1H足:アセンディングトライアングル。BBスクイーズ。
  • 15M足:レンジ。BBスクイーズ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス149.694をダウ上昇→目標1H足レジスタンス149.963

②ショート
(B)4H足切り上げラインかつ4H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート148.990
(C)4H足サポート148.990をダウ下落→目標4H足サポート148.606

11月通算:14勝7敗、勝率66.7%、獲得Pips +147.3

(Trading View)

コメント

タイトルとURLをコピーしました