2023年6月23日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)6/22の欧米マーケット影響
英国中銀サプライズの利上げで欧米と日本の政策金利拡大による円売り、米国中古住宅販売件数や米国景気先行指数の強い数値やFRB要人の相次ぐタカ派発言でドル円急騰。

(2)経済指標
・日本消費者物価指数
・米国PMI速報値

(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人

(4)その他
・ウクライナ情勢緊迫化(地政学リスクオフ)

6/23は主要中銀のタカ派姿勢が明確な中、ハト派姿勢を貫く日銀との政策金利差が意識されドル円上昇の可能性高いが、急速な上昇に対して政府・日銀から円安牽制が相次ぐと想定される。今までの表現に留まれば影響薄いが、強い牽制表現が出れて一時的に大きな下落に警戒か。

ドル・円は143円台前半、世界的金利高で政策格差鮮明-介入警戒の声(Bloomberg
日本の当局の口先介入を警戒-円安進行で為替トレーダー(Bloomberg
世界的なインフレ警戒、利上げ相次ぐ長い夏の予兆か-見通し反転(Bloomberg

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

7:51~要人発言
イエレン財務長官、米景気後退リスク低下と認識-消費の減速必要(Bloomberg

【考察】景気後退リスク低下でドル円上昇。

8:30 経済指標
日本消費者物価指数5月度(政府統計の総合窓口
前年比:前回3.5%、予想3.3%、結果3.2%(×)
コア前年比:前回3.4%、予想3.0%、結果%(○)
コアコア前年比:前回4.1%、予想4.2%、結果4.3%(◎)

消費者物価、5月3.2%上昇 食品の伸びで高止まり(日本経済新聞
5月の全国消費者物価3.2%上昇、4カ月ぶり伸び縮小(Bloomberg

【考察】コアコアの強い数値でドル円下落となったが、日銀政策修正期待薄く全戻し上昇。

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 実質五十日仲値(6/25休場につき)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:14~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
アトランタ連銀総裁、金利据え置きを支持-インフレ鈍化に十分(Bloomberg

【考察】タカ派・ハト派発言交錯だったが、リスクオフ円買い、米国債利回り低下のドル売り続きドル円下落。

22:26~要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
「今年あと2回の利上げは非常に妥当な予測」
「金利据え置きという6月の決定を支持」

あと2回の利上げは妥当な予測、ペース減速賢明=米SF連銀総裁(Reuters

【考察】タカ派・ハト派発言交錯。

22:45 経済指標
米国PMI速報値6月度
(過去の速報値発表日:10/2411/2312/161/242/213/244/21, 5/23, 6/23)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回48.4、予想48.6、結果46.3(×)
サービス業:前回54.9、予想54.1、結果54.1(○)
総合:前回54.3、予想53.6、結果53.0(×)

6月の米総合PMIは53に低下、製造業さらに悪化-S&Pグローバル(Bloomberg

【考察】総じて弱い数値だが、インフレに対してはサービス業の注目度が高くドル円急騰。

28:30 経済指標
IMM通貨先物6/20時点(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売りドル円上昇材料

<まとめ>
東京マーケット:
日経平均株価急落のリスクオフで円買いドル買い交錯してドル円揉み合い。

きょうの国内市況(6月23日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州景気後退懸念リスクオフ円買いドル買い交錯でドル円乱高下していたが、米国PMI速報値サービス業の強い数値でインフレ懸念再燃でドル円急騰。

【欧州市況】株は5日続落、英独債は逆イールドが拡大-景気懸念で(Bloomberg
【米国市況】株下落、欧州の景気後退不安と利上げ警戒-143円80銭台(Bloomberg

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

6/23(金)は6/22(木)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド同等のドル売り材料交錯。

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
7月度:据え置き28.1%。25bps引き上げ71.9%。

テクニカル分析

トレード

  • 月足:6月陰線形成中。
  • 週足:6/19週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:6/22大陽線。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:上昇トレンド。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス143.161をダウ上昇→目標日足レジスタンス143.500
(B)日足レジスタンス143.500をダウ上昇→目標日足レジスタンス144.000

②ショート
(C)1H足サポート142.965付近まで下落からレジスタンス143.161付近まで上昇→1H足サポート142.965かつボリンジャーバンド+1σをダウ下落→目標1H足サポート142.381又は1H足20MA

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
142.965をダウ下落→(C)ショート
ショート:142.908
S/L:143.053
獲得pips:-14.5

トレード2
143.161をダウ上昇→(A)ロング
ロング:143.247
S/L:143.125
獲得pips:-12.2

トレード3
米PMI速報値サービス業の強い数値で143.161をダウなく上昇→(A)ロング
ロング:143.231
T/P:143.501
獲得pips:+27.0

6月通算:8勝6敗、勝率57.1%、平均RR 2.12、獲得Pips +109.2

(Trading View)

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