2024年、米国生産者物価指数発表日のドル円動きまとめ

ドル円戦略

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1/12(金)
22:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
国内生産者が販売する商品やサービスの価格を把握する指標。FRBが金融政策を決定する上でインフレ変動を把握する重要指標。コア指数が特に重要。PPIは米国消費者物価指数(CPI)の川上に相当する指標でCPIより注目度は低い。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」

前月比:前回0.0%(改定-0.1)、予想0.2%、結果-0.1%(△)
前年比:前回0.9%(改定0.8)、予想1.4%、結果1.0%(△)
コア前月比:前回0.0%(改定)、予想0.2%、結果0.0%(△)
コア前年比:前回2.0%(改定)、予想2.0%、結果1.8%(×)
米PPI、前月比で3カ月連続の低下-利下げ観測が再び強まる(Bloomberg

【考察】
発表前:強い数値への期待織り込みや地政学リスクオフ悪化による原油先物価格上昇に連れて日足高値145.57付け。直前145.43
発表後:総じて弱い数値(対予想は全て弱い数値。対前回は前年比が強い、他は同等以下。)
初動から急落して日足安値144.35付け。
その後、一気に日足ダウ高値144.61や4H足戻り高値転換144.45へ急落したことで押し目買い入り、145.02へ上昇(約62%戻し)から引けに掛けて揉み合い。

2/16(金)
22:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
前月比:前回-0.1%(改定-0.2)、予想0.2%、結果0.3%(◎)
前年比:前回1.0%(改定)、予想0.6%、結果0.9%(○)
コア前月比:前回0.0%(改定-0.1)、予想0.1%、結果0.5%(◎)
コア前年比:前回1.8%(改定1.7)、予想1.7%、結果2.0%(◎)
米PPI、1月は総合とコアがともに予想上回る-インフレ根強く(Bloomberg

【考察】
発表前:揉み合いから強い数値期待の織り込み上昇。直前150.35
発表後:総じて強い数値(対予想は全て強い数値。対前回は前年比のみ弱い、他は強い数値)
初動上昇で日足高値150.65付け。
しかし、同刻発表の米国住宅着工・住宅建築許可件数は弱く、一気に4H足戻り高値150.60到達から戻り売り入り全戻し下落。
米国三連休前のロング勢ポジション調整や151円手前での政府日銀為替介入警戒感が高まった様子。

3/14(木)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
前月比:前回0.3%(改定-)、予想0.3%、結果0.6%(◎)
前年比:前回0.9%(改定1.0)、予想1.2%、結果1.6%(◎)
コア前月比:前回0.5%(改定-)、予想0.3%、結果0.3%(○)
コア前年比:前回2.0%(改定)、予想1.9%、結果2.0%(○)
米PPI、2月は予想上回る大幅上昇-インフレ持続の新たな兆候(Bloomberg

【考察】
発表前:弱い数値期待織り込みでじり下げ。直前147.75。
発表後:総じて強い数値(対予想はコア前月比が同等、他は強い数値。対前回はコア前月比が弱い、他は同等以上)
初動切番直前の147.99へ上昇するも同刻発表の米国小売売上高(弱)を受けて147.57へ急落から乱高下。
直後の日銀マイナス金利解除調整報道により急落して日足安値147.43付け。
しかし、マイナス金利解除は織り込み済みで、CPI(強)に変わりなく、一気に日足押し安値147.65へ急落したことで押し目買い入り上昇し、日足高値148.36付け。3/12米国消費者物価指数と似た動き。

4/11(木)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
前月比:前回0.6%(改定-)、予想0.4%、結果0.2%(×)
前年比:前回1.6%(改定1.0)、予想2.2%、結果2.1%(△)
コア前月比:前回0.3%(改定-)、予想0.2%、結果0.2%(○)
コア前年比:前回2.0%(改定)、予想2.2%、結果2.4%(◎)
3月の米PPI、11カ月ぶりの大幅上昇-一部項目では伸び鈍化(Bloomberg

【考察】
発表前:高値警戒感からじり下げ。直前153.13。
発表後:強弱混在(対予想は総合が弱く、コアは同等以上。対前回は総合・コア前年比が強く、総合・コア前月比が弱い)
初動152.80へ下落。しかし、総合より注目度の高いコア指数(強)や、ECB理事会ハト派姿勢のユーロ売りドル買いや直後のFRB要人タカ派発言を受けて、4H足押し安値152.84から押し目買い入り日足高値153.32へ上昇。

5/14(火)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
前月比:前回0.2%(改定-0.1)、予想0.4%、結果0.5%(◎)
前年比:前回2.1%(改定)、予想2.1%、結果2.2%(◎)
コア前月比:前回0.2%(改定-0.1)、予想0.3%、結果0.5%(◎)
コア前年比:前回2.4%(改定)、予想2.3%、結果2.4%(○)
米PPI、4月は予想上回る伸び-一部の主要項目は落ち着き示す(Bloomberg

【考察】
発表前:5/2日足高値・4H足戻り高値156.26付近へレジサポから上昇中。直前156.45。
発表後:強い数値(対予想は全て強い。対前回は同等以上、但し前月比・コア前月比が大幅下方修正)。
初動日足高値156.78到達。しかし、総合・コア前月比前回値の大幅下方修正が材料視され、一気に4H足押し安値転換156.71へ急騰したことで戻り売りも強く、全戻しから乱高下。

6/13(木)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
前月比:前回0.5%(改定-)、予想0.1%、結果-0.2%(×)
前年比:前回2.2%(改定2.3)、予想2.5%、結果2.2%(△)
コア前月比:前回0.5%(改定-)、予想0.3%、結果0.0%(×)
コア前年比:前回2.4%(改定2.5)、予想2.5%、結果2.3%(×)
米PPI、5月は前月比で予想外の低下-前年比やコアも減速(Bloomberg

【考察】
発表前:前日FOMC・FRB議長会見タカ派の影響により欧州株下落しながらも、タカ派のドル買い円売り続きじり上げ。直前157.05
発表後:総じて弱い数値(対予想は全て弱い。対前回は前年比のみ同等、他は全て弱い)
同刻発表の米国新規失業保険申請件数・米国失業保険継続申請件数(弱)もあり、初動急落し日足安値156.58付け。前日FOMC・パウエルFRB議長会見タカ派の影響強く、一気に4H足押し安値156.63到達したことで押し目買い入り全戻し。
しかし、157.27へまで戻ると、一気に4Hダウ高値157.25到達からの戻り売り入り再び全戻し。

7/12(金)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
前月比:前回-0.2%(改定0.0)、予想0.1%、結果0.2%(◎)
前年比:前回2.2%(改定2.4)、予想2.3%、結果2.6%(◎)
コア前月比:前回0.0%(改定0.3)、予想0.2%、結果0.4%(◎)
コア前年比:前回2.3%(改定2.6)、予想2.5%、結果3.0%(◎)
米PPI、6月は予想を若干上回る伸び-利幅拡大が影響(Bloomberg

【考察】
発表前:7/11米国消費者物価指数(弱)を受けたインフレ鈍化警戒や期待織り込みに加え、発表された日銀当座預金見通しから、7/11政府・日銀為替介入実施が濃厚で介入余力も十分に残っていると判断され介入警戒感からドル円下落。直前158.59。
発表後:サプライズの強い数値(対予想かつ対前回より強い)
初動159.16へ上昇(急騰幅=159.16-158.59=0.57)するも、4H足ダウ安値159.10に抑えられると、158.65(22:08)から急落発生し日足安値157.36を付けました。
暴落幅小さいものの、早朝の急落と同じく為替介入観測*あり。

発表前からの暴落幅=158.59-157.36=1.23
発表後、上振れからの暴落幅=159.16-157.36=1.80
為替介入観測後からの暴落幅=158.65-157.36=1.29

7/31(水)外国為替平衡操作の実施状況にて、7/12の為替介入確定し介入規模2.1兆円見込み。正確な日次ベースの介入実績は7-9月分が公表される11月上旬に判明予定。

8/13(火)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)
(発表日; 1/122/163/144/115/146/137/12, 8/13)
前月比:前回0.2%(改定)、予想0.2%、結果0.1%(×)
前年比:前回2.6%(改定2.7)、予想2.3%、結果2.2%(×)
コア前月比:前回0.4%(改定0.3)、予想0.2%、結果0.0%(×)
コア前年比:前回3.0%(改定)、予想2.7%、結果2.4%(×)
米PPI、市場予想を下回る伸び-サービス価格が今年初の低下(Bloomberg

【考察】
発表前:地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)や欧州株下落(円キャリー巻き戻し)に連れて)ドル円下落。直前147.43。
発表後:全て対前回かつ対予想より弱い数値のサプライズ。
初動147.08へ下落(米国債利回り低下、日米金利差縮小→ドル売り・円買い)。しかし、インフレ低下を好感して株上昇(円キャリー促進)し、ドル売り・円買い・円売り交錯。直後のイスラエル爆発報道で日通し安値146.85付け。

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