ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)4/11の欧米マーケット影響
NYマーケットに入ってからは米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁のタカ派発言でドル円上昇、米国グールズビー・シカゴ連銀総裁のハト派発言でドル円下落。
総じてドル円方向性なし。
(2)経済指標
・米国消費者物価指数
・米国FOMC議事要旨
(3)要人発言
・FRB当局者
4/12の最大の注目材料は米国消費者物価指数。直近3回、初動は激しく乱高下していることから、急変動が収まってから方向性を見極めたい。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
7:02~要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Reuters)(Bloomberg)
「経済を減速させる措置が機能している兆候がある」
「やりすぎに注意を払うべき」
「インフレ2%への回帰にコミット」
【考察】ハト派・タカ派発言
8:50 経済指標
日本国内企業物価3月度
前月比:前回-0.4%(改定)、予想0.2%、結果0.0%(△)
前年比:前回8.2%(改定)、予想7.3%、結果7.2%(×)
8:50 経済指標
日本機械受注2月度(日本経済新聞)
設備投資の先行指標。
前月比:前回9.5%、予想-6.5%、結果-4.5%(○)
前年比:前回4.5%、予想4.5%、結果9.8%(◎)
8:53~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
「インフレ2%目標は変更されるべきではない」
「インフレ低下は債券市場ほど楽観的ではない」
【考察】タカ派発言でドル円上昇
東京マーケット(9:00~15:00)
15:17~要人発言
植田日銀総裁(第98回信託大会、内田副総裁代読)(Bloomberg)
「金融緩和を継続していく」
【考察】ハト派発言。サプライズなく反応薄。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国消費者物価指数3月度(CPI)(過去の発表日; 8/10, 9/13, 10/13, 11/10, 12/13, 1/12, 2/14, 3/14, 4/12)(Bloomberg)
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.4%(改定)、予想0.3%、結果0.1%(×)
前年比:前回6.0%(改定)、予想5.2%、結果5.0%(×)
コア前月比:前回0.5%(改定)、予想0.4%、結果0.4%(○)
コア前年比:前回5.5%、予想5.6%、結果5.6%(○)
【考察】強弱入り交じる数値。注目度の高いコア指数は強い数値だったものの、総合指数がサプライズの弱い数値でドル円急落。
23:33~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「コアインフレが焦点」
「インフレピークは過ぎたが、まだ先はある」
【考察】米国CPI発表を受けてもタカ派発言でドル円上昇
25:00~要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「2023年までにインフレ3%を少し上回る見込み」
「利上げに関してさらにやるべきことがある」
「2%のインフレ目標にコミット」
【考察】米国CPI発表を受けてもタカ派発言でドル円上昇
26:00 経済指標
米国10年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.985%、結果3.455%(×)
【考察】入札不調でドル円上昇
27:00 経済指標
米国月次連邦財政収支3月度
マイナスは財政赤字、プラスは財政黒字。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-2624億ドル、予想-3000億ドル、結果-3781億ドル(×)
27:00 経済指標
米国FOMC議事要旨3月度(過去の発表日:8/17, 10/12, 11/23, 1/4, 2/22, 4/12)(Bloomberg)
ターミナルレートに関する議論などに注目。
「今年後半にマイルドな景気後退を予想」
「銀行信用不安で多くの参加者が金利ピーク見通しを引き下げ」
【考察】ハト派内容、米国景気後退懸念でドル円下落
東京マーケット:前日NYマーケットを引き継ぎ揉み合い。その後、株先物・株価指数上昇のリスクオンで134円台へ到達したものの、注目度の高い米国CPI発表を控えラウンドナンバーで利確が優勢となったようで下落。
欧米マーケット:欧州スタートは再度134円台米国CPI発表を控え方向性なし。米国CPIは強弱入り交じる数値。注目度の高いコア指数は強い数値だったものの、総合指数がサプライズの弱い数値でドル円急落。しかし、米国CPI発表を受けてFRB要人の相次ぐタカ派発言でドル円上昇。
その後、米国FOMC議事要旨のハト派内容、米国景気後退懸念でドル円急落。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- CHF(リスクオフ通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- GBP(リスクオン通貨):
- JPY(リスクオフ通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):米国CPI総合の弱い数値、米国FOMC議事要旨のハト派内容・景気後退懸念で売り。
米国債イールドカーブ
4/12(水)は4/11(火)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・ドル買い材料交錯。
ドルインデックス日足陰線は金利低下の影響大。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
5月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置きが32.1%、25bpsが67.9%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:4月陰線から陽線形成中に変化。
- 週足:4/10週、陽線形成中。
- 日足:4/11下ヒゲピンバー陽線。2ボリンジャーバンド+1σで反発したことで上昇継続しやすい。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス133.844をダウ上昇→目標日足レジスタンス134.220
(B)日足レジスタンス134.220をダウ上昇→目標4H足レジスタンス134.660
②ショート
(C)日足レジスタンス134.220付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート133.844
(D)1H足サポート133.546かつトレンドラインををダウ下落→目標4H足サポート133.098
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
133.844をダウ上昇→(A)ロング
ロング:133.887
S/L:133.725
獲得pips:-16.2
考察:直前の1H足や4H足が上ヒゲピンバーであったため、下押しされる可能性あり、ロング見送るべきであった。
4月通算:8勝9敗、勝率47.1%、平均RR 2.10、獲得Pips +121.8
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