2023年9月15日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)9/14の欧米マーケット影響
ECB理事会の声明とラガルドECB総裁発言は、欧州景気悪化懸念・ハト派発言。「ECB利上げ停止示唆→米国債利回り低下に波及→ドル売り」かつ「欧州悪化懸念→リスクオフ円買い」。
米国経済指標は強い数値で日足高値147.57を付けたが、ECB理事会のインパクトが強く、147.05へ急落。
しかし、前日日足安値147.03かつラウンドナンバー147.00付近のサポート下抜けが諦められると、「米国利回り上昇→ドル買い」、「ECB今後の利上げ停止示唆、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)据え置き示唆→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」でドル円上昇。
「原油先物価格上昇→インフレ懸念・日本貿易収支悪化懸念→ドル買い・円売り」もドル円上昇に寄与。
日足終値147.47。総じて、下値147.00~上値147.50のレンジ推移。

(2)経済指標
・米国輸入物価指数、輸出物価指数
・米国NY連銀製造業景気指数
・米国鉱工業生産指数、設備稼働率
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測

(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(ドル売り材料)
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。

(4)その他
・週末五十日仲値
・中国人民元基準値
・米国自動車業界ストライキ
迫る米自動車業界スト、バイデン氏は2つの看板政策の間でジレンマ(Bloomberg
・来週のドル・円は底堅いか、日米金利差が背景-当局のけん制は重し(Bloomberg

本日も注目の米国経済指標多数だが、今週の米国消費者物価指数と米国生産者物価指数が強い数値でもドル円上昇が続かず方向感ないことから、本日も乱高下しやすいか。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 週末五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

14:00 報道
植田総裁発言と市場解釈にギャップ、日銀認識ほぼ変わらず-関係者(Bloomberg

【考察】9/8の植田日銀総裁インタビュー否定→日銀ハト派姿勢継続→147.69まで急騰したが植田日銀総裁自身が否定した報道ではないためか即全戻しの下落。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国輸入物価指数
前月比:前回0.4%(改定0.1)、予想0.3%、結果0.5%(◎)
前年比:前回-4.4%(改定-4.6)、予想-2.8%、結果-3.0%(△)

米国輸出物価指数
前月比:前回0.7%(改定0.5)、予想0.3%、結果1.3%(◎)
前年比:前回-7.9%(改定-8.0)、予想-%、結果-5.5%(◎)

21:30 経済指標
米国NY連銀製造業景気指数
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回-19.0、予想-10.5、結果1.9(◎)

【考察】総じて強い数値でドル円上昇だが147.95頭打ち。高値更新できず。

22:15 経済指標
米国鉱工業生産指数
鉱工業部門の生産動向を数値化したもので景気実態を把握する速報性に優れることから注目度が高い。
前回1.0%(改定-)、予想0.2%、結果0.4%(○)


米国設備稼働率
生産能力に対する実際の生産量の比率。設備投資とインフレの先行指標であることから注目度高い。
前回79.3%(改定)、予想79.4%、結果79.7%(◎)

【考察】強い数値でドル円上昇だが一時的。

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(過去の速報値発表日;9/1610/1411/1112/91/132/103/174/145/126/167/148/11, 8/15, 9/15)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。

前回69.5、予想69.3、結果67.7(×)

米国ミシガン大学インフレ予測
1年先:前回3.5%、予想3.5%、結果3.1%(×)
5年先:前回3.0%、予想3.0%、結果2.7%(×)

【考察】弱い数値でドル円下落。

28:30 経済指標
IMM通貨先物9/12時点(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売り材料

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値147.47。
オープン直後に日足安値147.34を付けてからは小幅推移であったが、「植田日銀総裁インタビュー否定報道→円売り」で147.69まで急騰したが植田日銀総裁自身が否定した報道ではないためか即全戻しの下落。

欧米マーケット:
9/8(金)から続く欧州序盤の「欧州国債利回り上昇→米国債利回り上昇へ波及→ドル買い」かつ植田日銀総裁インタビュー否定報道が材料視され「日銀ハト派姿勢継続→円売り」によって日足高値147.95まで上昇。
米国経済指標は強い数値で上昇しても日足高値147.95を超えられず、弱い数値で146.61で下げ止まりとなり、方向感のない動き。
「米国経済指標強弱入り交じり」、「大型ハイテク株下落主導の株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、「原油先物価格上昇→インフレ懸念・日本貿易収支悪化懸念→ドル買い・円売り」が交錯して引けに掛けて揉み合い。
日足終値147.85。

【欧州市況】株続伸、堅調な中国の経済指標で地合い改善-独債下落(Bloomberg
【米国市況】テク主導で株反落-円は年初来安値更新、一時147円95銭(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

9/15(金)は9/14(木)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
9月公表:据え置き97.0%、25bps引き上げ3.0%、50bps引き上げ0.0%
11月公表:据え置き68.5%、25bps引き上げ30.6%、50bps引き上げ0.9%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:9/11週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:9/14十字線。上昇チャネル下限かつ20MA付近から上昇。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)日足レジスタンス147.790をダウ上昇→目標日足レジスタンス148.269
(B)日足サポート146.587付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス147.061

②ショート
(C)1H足サポート147.061をダウ下落→目標日足サポート146.587

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
(A)ロング:147.894
S/L:147.696
獲得pips:-19.8

9月通算:5勝5敗、勝率50.0%、平均RR 2.09、獲得Pips +51.4

(Trading View)

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