ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)8/10の欧米マーケット影響
注目の米国消費者物価指数は総じて弱い数値で初動日足安値143.27へ急落。ドルは乱高下落で方向感なかったが、「インフレ懸念後退→株先物・株価指数上昇リスクオン円売り」でドル円上昇から、「FRB要人タカ派発言や米国30年債不調をきっかけに米国債利回り上昇→ドル買い」となりドル円上昇加速し、日足高値144.82まで急騰。日足終値144.76。
【米国市況】株小反発、CPI後に方向感欠く-ドル145円視野(Bloomberg)
(2)経済指標
・米国生産者物価指数
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・日本祝日休場(山の日)
本日の注目は、前日145円直前までドル円急騰したことから要人の円安牽制発言や高値警戒感からの調整下落。
経済指標は米国生産者物価指数と米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値とインフレ予測に注目。前日は米国消費者物価指数が弱い数値でもFRB要人からタカ派発言が相次いだことから、強い数値が出ればドル円上昇、弱い数値が出ても下落は限定的になりそう。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)、祝日休場
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)(過去の発表日; 8/11, 9/14, 10/12, 11/15, 12/9, 1/18, 2/16, 3/15, 4/13, 5/11, 6/14, 7/13, 8/11)
国内生産者が販売する商品やサービスの価格を把握する指標。FRBが金融政策を決定する上でインフレ変動を把握する重要指標。コア指数が特に重要。PPIは米国消費者物価指数(CPI)の川上に相当する指標でCPIより注目度は低い。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.1%(改定0.0)、予想0.3%、結果0.3%(○)
前年比:前回0.1%(改定0.2)、予想0.7%、結果0.8%(◎)
コア前月比:前回0.1%(改定-0.1)、予想0.1%、結果0.3%(◎)
コア前年比:前回2.4%(改定)、予想2.3%、結果2.4%(○)
米生産者物価指数、7月は予想上回る伸び-サービスの需要強く(Bloomberg)
【考察】総じて強い数値。「米利上げ期待高進→米国債利回り上昇→ドル買い」、「株先物下落→リスクオフ円買い」。「ドル買い>円買い」でドル円上昇。
23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(過去の速報値発表日;9/16, 10/14, 11/11, 12/9, 1/13, 2/10, 3/17, 4/14, 5/12, 6/16, 7/14, 8/11)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回71.6、予想71.4、結果71.2(×)
米国ミシガン大学インフレ予測
1年先:前回3.4%、予想3.5%、結果3.3%(×)
5年先:前回3.0%、予想3.0%、結果2.9%(×)
ミシガン大消費者マインド指数、8月速報値は71.2-市場予想に一致(Bloomberg)
【考察】弱い数値で初動ドル円下落から全戻し上昇。
28:30 経済指標
IMM通貨先物8/8時点(ポジション推移)
円ショート拡大
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値144.76。東京高値144.90まで上昇後、高値警戒感や、東京マーケット休場ではあったが中国株下落リスクオフ円買い強くドル円下落。
欧米マーケット:
中国株下落を引き継ぎ欧州株も下落のリスクオフ円買いや、前日米国消費者物価指数が弱い数値だったことから米国生産者物価指数を控えドル売りとなり日足安値144.20まで下落。
注目の米国生産者物価指数は強い数値でドル円上昇、米国ミシガン大学消費者信頼感指数・インフレ予測速報値の弱い数値で全戻し下落となったが、米国生産者物価指数の強い数値の影響で再び上昇に転じ、日足高値145.00を付けた。
週末かつ145円台を付けた高値警戒感からかNY引けに掛けて揉み合い。日足終値144.97。
【欧州市況】株反落、英独債が下落-タカ派の金融政策長期化を懸念(Bloomberg)
【米国市況】ハイテク株に売り、国債利回り上昇-ドル145円目前(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
8/11(金)は8/10(木)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド同等。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き88.5%、25bps引き上げ11.5%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:8月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:8/7週、陽線形成中。
- 日足:8/10大陽線。上昇トレンド。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:上昇トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足サポート144.033又は1H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス144.797又は1H足ボリンジャーバンド+1σ
②ショート
(B) (A)後、1H足トレンドラインかつ1H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート144.033
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(A)ロング:144.700
T/P:144.811
獲得pips:+11.1
8月通算:3勝0敗、勝率100.0%、平均RR 2.30、獲得Pips +75.3
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