2023年10月9日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)10/6の欧米マーケット影響
注目の米国雇用統計は強弱入り交じる数値だったが、非農業部門雇用者数がサプライズの強い数値だったことで「米国債利回り上昇→ドル買い」で日足高値149.54を付けた。
しかし、失業率や平均時給の弱い数値も材料視され、日足・4H戻り高値149.31を一気に突破してからは「米国債利回り下落→ドル売り」で149.04まで下押し。米国雇用統計後の上昇をほぼ全戻し。
この下押しで149円台キープすると下値の堅さがサポートとなり「失業率や平均時給の弱い数値→インフレ懸念後退→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」で再上昇。「全米自動車労組(UAW)がストライキ拡大見送り→リスクオン円売り」もドル円上昇に寄与。
日足終値149.30。

(2)経済指標
・特になし

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(元買いドル売り材料)
・FRB要人

(4)その他
・イスラエル国内でハマスとの戦闘続く、事態収拾せず-計400人強死亡(Bloomberg
・長短金利操作に早くも再修正観測 市場で浮上、日銀警戒(日本経済新聞)
・日本祝日休場(スポーツの日)
・米国債券市場祝日休場(コロンブス記念日、株式市場は開場)
・【債券週間展望】長期金利は上昇か、米金利高や日銀政策修正警戒(Bloomberg

10/7に勃発した戦闘がマーケットに影響を与える可能性が高い。
「地政学リスクオフ→円買い」、「原油先物価格上昇→インフレ懸念、日本貿易収支悪化懸念→ドル買い・円買い」の材料交錯。

さらに、週明けには日銀金融政策修正観測記事あり「YCC拡大観測→日本国債利回り上昇→円買い」。

日本祝日休場のなかで、サプライズが交錯しており、ドル円乱高下の可能性あり。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

13:55 要人発言
イスラエル中銀、通貨買い支えを発表-最大450億ドルで急変動抑制へ(Bloomberg

【考察】戦闘激化による通貨シェケル売りドル買い発生のため急遽ドル売り介入計画→初動はドル売りとなったが、安全資産のドル買い需要も強く全戻し。

21:02 報道

【考察】米中関係悪化→ドル売り→ドル円下落

22:00~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
(過去の発言:4/20, 5/16, 5/18, 7/6, 9/8, 10/9)
ダラス連銀総裁、米長期債利回り上昇で利上げの必要性は低下も(Bloomberg

【考察】ハト派発言→ドル円下落。

22:15~要人発言
米国バーFRB副議長
(過去の発言:3/273/297/10, 10/2, 10/9)
バーFRB副議長、銀行の資本要件強化案を擁護-利点が代償上回る(Bloomberg

【考察】金融政策へのコメントなし。「銀行資本要件強化→金融システム不安後退→ドル買い材料」だが決定事項ではなく、かつ相場の注目材料が、中東地政学リスクとなっており、発言の影響なし。

26:30~要人発言
米国ジェファーソンFRB理事
(過去の発言:5/9, 5/18, 5/31, 6/20, 10/9)
ジェファーソン副議長、FRBは慎重に進むこと可能(Bloomberg

【考察】ハト派発言→ドル円下落

26:59 報道
ハマス当局者
イスラエルと停戦協議の意向表明

【考察】報道が事実なら、「中東の地政学リスクオフ後退→円売り」、「株先物・株価上昇→リスクオン円売り」で巻き戻しドル円上昇だが、イスラエル側からの発表がないためか反応なし。

27:54 要人発言
訂正 イスラエルの攻撃でヒズボラ3人死亡、戦線がレバノン国境にも拡大(4人は誤り)(Reuters

【考察】中東情勢の地政学リスクオフ継続→円買い→ドル円下落

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.30が日足高値となり、「中東情勢悪化の地政学リスクオフ→円買い」により東京安値148.99を付けた。その後、日本市場と米国債券市場が祝日休場で市場参加が少ない為か、大きな動きになならず東京高値149.244を付けて、小幅レンジ推移。

欧米マーケット:
欧州中盤まではレンジ推移だったものの、NYオープン直前から「中東情勢悪化の地政学リスクオフ→円買い」、「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、「FRB要人ハト派発言→ドル売り」でドル円急落し、148.52を付けた。
その後、日足サポート148.51にわずかに届かず日足20MAがサポートとなり、「株先物・株価指数上昇→リスクオフ後退」を材料に押し目買いが入り上昇したが、そのタイミングで再び「FRB要人ハト派発言→ドル売り」で下落し日足安値148.44を付けた。
日足終値148.52。

【米国市況】株続伸、FRB当局者発言受けて利上げ観測後退-円上昇(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

10/9(月)米国債券市場は祝日休場

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:据え置き88.5%、25bps引き上げ11.5%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:10月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンドでレンジ実体上限到達。
  • 週足:10/2週、陰線確定。上昇トレンド。
  • 日足:10/6陽線。チャネル上限に上昇する流れ。
  • 4H足:上昇トレンド。戻り高値ブレイクしたことで上昇継続の流れ。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足サポー149.090付近まで下落→4H足レジスタンス149.416をダウ上昇→目標4H足レジスタンス149.811

②ショート
(B)4H足レジスタンス149.811付近まで上昇→ダウ転換下落→目標4H足サポート149.416
(C)1H足サポー149.090かつ4H・1H足20MAをダウ下落→目標日足サポート148.511

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

10月通算:2勝0敗、平均RR 1.53、獲得Pips +58.2

(Trading View)

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