2023年7月6日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)7/5の欧米マーケット影響
欧州はリスクオフでドル円下落していたが、米製造業新規受注と米耐久財受注確報値の強い数値で全戻し。
注目のFOMC議事要旨はサプライズなく材料消化の安心感からか上昇継続。原油先物価格も上昇後押しか。

(2)経済指標
・米国ADP雇用者数
・米国新規失業保険申請件数、米国失業保険継続申請件数
・米国貿易収支
・米国PMI確報値(サービス業、総合)
・米国ISM非製造業景気指数
・米国JOLTS求人件数

(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FRB要人

(4)その他

7/6は、複数の米国経済指標が続くが、中でも米国ISM非製造業景気指数と米国JOLTS求人件数の注目度が高い。
今週の傾向は、米国経済指標の弱い数値でもドル売り限定的、強い数値で強いドル買い。この流れが続くか注視したい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:15 経済指標
米国ADP雇用者数6月度(過去の発表日:8/3110/511/211/301/52/13/84/55/3, 6/1, 7/6)
前月比:前回27.8万人(改定26.7)、予想24.1万人、結果49.7万人(◎)

米民間企業、6月に50万人近く雇用増やす-過去1年余りで最速(Bloomberg

【考察】サプライズの強い数値でドル円急騰。15M足ダブルボトムの右肩を形成。

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回23.9万件(改定23.6)、予想24.1万件、結果24.8万件(×)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回174.2万件(改定173.3)、予想173.9万件、結果172.0万件(◎)

21:30 経済指標
米国貿易収支5月度
貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-746億ドル(改定-744)、予想-683億ドル、結果-690億ドル(△)

22:39~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
ダラス連銀総裁、インフレ抑制にはさらなる利上げが必要と指摘(Bloomberg

【考察】タカ派発言でドル円上昇

22:45 経済指標
米国PMI確報値6月度
(過去の速報値発表日:10/2411/2312/161/242/213/244/215/23, 6/23
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回54.1、予想54.1、結果54.4(◎)
総合:前回53.0、予想53.0、結果53.2(◎)

23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数6月度(過去の発表日; 8/39/610/511/312/51/62/33/34/55/3, 6/5, 7/6)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回50.3(改定)、予想51.2、結果53.9(◎)

米ISM非製造業景況指数、6月は4カ月ぶり高水準-受注が加速(Bloomberg

23:00 経済指標
米国JOLTS求人件数5月度(過去の発表日; 1/42/13/84/45/2, 5/31, 7/6)
前回1010.3万件(改定1032.0)、予想997.0万件、結果982.4万件(×)

【考察】注目のISM非製造業景気指数とJOLTS求人件数は強弱入り交じる数値だったが、直前のADP雇用者数やPMI確報値が強かったこともあり、ISM非製造業景気指数の強い数値が材料視されドル円上昇。

24:11~要人発言
日銀内田副総裁、YCC修正はバランスとって判断-報道(Bloomberg

【考察】YCC修正への言及はタカ派発言でドル円下落。

<まとめ>
東京マーケット:
前日のFOMC議事要旨公表のタカ派内容が嫌気され、リセッション懸念の日経平均株価下落リスクオフでドル円下落。

きょうの国内市況(7月6日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
米国ADP全米雇用者数、米国PMI確報値やISM非製造業指数の強い数値、米国ローガン・ダラス連銀総裁のタカ派発言でドル円上昇。しかし、内田日銀副総裁のタカ派発言やダウ平均下落のリスクオフでドル円下落。引けに掛けて揉み合い。

【欧州市況】株急落、米統計で利上げ懸念-債券も大幅安(Bloomberg
【米国市況】株が続落、強い経済統計で金利急上昇-一時143円56銭(Bloomberg

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

7/6(木)は7/5(水)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド縮小のドル買い・材料。(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

米2ー10年債、逆イールドが進行-1980年代以来の大幅な差に接近(Bloomberg

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
7月度:据え置き9.5%。25bps引き上げ90.5%。

テクニカル分析

トレード

  • 月足:7月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:7/3週、陽線形成中。
  • 日足:7/5陽線。上昇トレンド。
  • 4H足:三角持ち合い上限ブレイク。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:上昇チャネル。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス144.664をダウ上昇→目標4H足レジスタンス144.887
(B)4H足三角持ち合い下限かつサポート144.317付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス144.664

②ショート
(C)日足レジスタンス145.068付近まで上昇→4H足サポート144.88をダウ下落→目標1H足サポート144.664

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

7月通算:1勝3敗、勝率25.0%、平均RR 1.96、獲得Pips -19.4

(Trading View)

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