2023年10月5日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)10/4の欧米マーケット影響
欧州オープン直後に「原油先物価格急落→米国債利回り低下→ドル売り」で日足安値148.74を付けたが、「リスクオン円売り」も交錯し揉み合い。
米国ADP雇用者数はサプライズの弱い数値でドル円下落、米国ISM非製造業景気指数は予想通りで一時ドル円上昇するも、前日ドル円急落の警戒感は続き揉み合い。
一方、10/3のドル円急落について、日銀当座預金残高の予想と民間短資会社の推計に基づく試算からは為替介入の可能性は低いとのこと。日足終値149.13。
総じて、10/3ドル円急落の影響が継続し、米国経済指標への反応は鈍く乱高下。

(2)経済指標
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国貿易収支

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人

(4)その他
・五十日仲値
・来週のドル・円は米重要指標で上下に振れる展開か、米政府閉鎖も警戒(Bloomberg

本日は明日の米国雇用統計を控えて方向感の乏しい展開になりやすいと推測。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回20.4万件(改定)、予想20.9万件、結果20.7万件(○)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回167.0万件(改定)、予想166.9万件、結果166.4万件(◎)

21:30 経済指標
米国貿易収支
前回-650億ドル(改定-647)、予想-652億ドル、結果-583億ドル(◎)

22:16~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:4/5, 4/20, 5/16, 5/26, 5/31, 7/10, 8/25, 9/1, 9/5, 10/3

【考察】金融政策についてコメントなし。

25:05~要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:4/12, 5/22, 6/23, 7/10, 7/13, 8/10, 9/22, 10/5)
政策金利据え置きは可能、労働市場と物価の減速続けば-SF連銀総裁(Bloomberg

【考察】ハト派発言→ドル円下落

25:52~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:4/124/175/125/155/165/306/166/227/128/38/88/229/28, 10/2, 10/5)
米国債利回り急上昇、強い指標と供給拡大を反映-バーキン総裁(Bloomberg

【考察】ハト派、タカ派発言交錯。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.13。
「原油先物価格下落→インフレ懸念後退→米国債利回り低下→ドル売り・円買い」や「実需勢のドル売り円買い需要」の為か、日足安値148.26を付けた。
しかし、日足20MAもあるサポート148.34付近であり押し目買いも強く、「米国債利回りが徐々に上昇→ドル買い」かつ「日本株上昇→リスクオン円売り」によって、東京高値148.60を付けた。

きょうの国内市況(10月5日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン直後もドル円上昇は続き前日日足終値かつ4H足戻り高値149.13付近の149.10まで上昇。その後、日足・4H足の戻り売りも入り揉み合いながら下落。
米国経済指標の強い数値で再び前日日足終値かつ4H足戻り高値149.13付近の149.12まで上昇。しかし、この抵抗を上抜けできなかったことでロング勢の決済や、「世界的な景気後退懸念→原油先物価格下落→インフレ懸念後退→米国債利回り低下→ドル売り」によって日足安値148.26直前の148.31まで急落。
日足終値148.51。

【米国市況】株は小反落、雇用統計控え神経質な展開-148円台半ば(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

10/5(木)は10/4(水)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:据え置き80.4%、25bps引き上げ19.6%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:10月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンドでレンジ実体上限到達。
  • 週足:10/2週、陰線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:10/4小陽線。上昇チャネル上限から20MAへ下降中。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス149.302をダウ上昇→目標日足レジスタンス149.873

②ショート
(B)日足レジスタンス149.873付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート149.302
(C)1H足サポート148.761をダウ下落→目標4H足サポート148.341

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

(Trading View)

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