2023年11月24日(金)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
1. トレード

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

＜注目材料＞
（１）11/23の欧米マーケット影響
欧州オープン前に日足安値149.89を付けた後、欧州株上昇リスクオン円売り、前日の米国経済指標の強い数値の影響を引き継いだインフレ懸念再燃によりドル円上昇。東京下落を全戻して日足高値149.69を付けたが、米国祝日休場の材料不足であり引けに掛けて小動きの揉み合い。日足終値149.57。

（２）経済指標
・日本消費者物価指数
・米国PMI速報値

（３）要人発言
・政府日銀の円安牽制

（４）その他
・週末実質五十日仲値(11/25休場につき)
・米国市場短縮取引
・来週のドル・円は150円台でもみ合いに、米金利低下で下値リスクも（Bloomberg）
・【債券週間展望】長期金利低下は一服、日銀政策修正と20年入札を警戒（Bloomberg）
・【日本株週間展望】足場固め、下値不安和らぐ中で米指標や金利を確認（Bloomberg）

本日の日米経済指標は注目度が高い。
日本消費者物価指数の強い数値が出れば日銀政策修正観測でドル円下落する可能性あるが、2024年春闘まで日銀は何も出来ない公算も高いことから押し目買いの機会になりやすい。弱い数値が出ればサプライズ。日銀金融緩和継続観測で大きなドル円上昇が生じる可能性あり。

米国PMI速報値も注目度も高いが、米国感謝祭翌日のブラックフライデーで短縮金融取引。既に休暇入りしている投資家が多いことから閑散相場となりやすい。従って値動きが乏しい展開になりやすいが、一方で市場参加者が少ないタイミングを狙った投機筋による仕掛けで乱高下に警戒が必要。ドル円急騰生じた場合、この閑散時期に政府日銀為替介入も実施しやすいとも言える。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

8:30 経済指標
日本消費者物価指数（政府統計の総合窓口）
日銀物価目標2.0%。
前年比：前回3.0%、予想3.4%、結果3.3%（△）
コア前年比：前回2.8%、予想3.0%、結果2.9%（△）
コアコア前年比：前回4.2%、予想4.2%、結果4.0%（×）
消費者物価指数、10月2.9%上昇　4カ月ぶり伸び拡大（日本経済新聞）

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 週末実質五十日仲値(11/25休場につき)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

23:45 経済指標
米国PMI速報値
（速報値発表日：11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21, 5/23, 6/23, 7/24, 8/23, 9/22, 10/24, 11/24）
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業：前回50.0、予想49.8、結果49.4（×）
サービス業：前回50.6、予想50.4、結果50.8（◎）
総合：前回50.7、予想50.4、結果50.7（○）

【考察】強弱混在でドル円も乱高下。

＜まとめ＞
東京マーケット：
日足始値149.57。
実質五十日仲値に向けてドル買い需要で日足高値149.71へ上昇するも仲値通過前に急落。「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、「米国債利回り低下→ドル売り」が生じ、日足安値149.20を付けた。

きょうの国内市況（11月24日）：株式、債券、為替市場（Bloomberg）

欧米マーケット：
欧州オープン前から「米国債利回り上昇」に転じるもドル買い弱く、「欧州株上昇→リスクオン円売り」主導でドル円上昇。注目の米国PMI速報値は強弱混在、週末かつ米国市場短縮取引で市場参加者も少ないことから引けに掛けて方向感なく推移。
日足終値149.45。
総じて、11/23（木）同様、東京マーケットでドル円下落し欧米マーケットで全戻しの流れ。

【米国市況】Ｓ＆Ｐ500種は小幅続伸、米国債に売り－ドル149円40銭台（Bloomberg）