ファンダメンタルズ分析
注目材料
１．経済指標
・米国雇用統計
・IMM通貨先物円ポジション
２．要人発言
・内田日銀副総裁（衆院財務金融委員会）
・植田日銀総裁（衆院財務金融委員会）
・米国トランプ大統領
・米国パウエルFRB議長
３．その他
・TOM効果：株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。
・地政学リスクオフ（中東、ウクライナ・ロシア）
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:30)
9:23～要人発言
内田日銀副総裁（衆院財務金融委員会）
：前回3/24円安牽制発言、タカ派発言。
（過去の発言：2/28, 3/5, 3/24, 4/4）
米関税は経済下押し、見通し実現を予断持たず点検－内田日銀副総裁、（Bloomberg）
【考察】タカ派発言
10:05～要人発言
植田日銀総裁（衆院財務金融委員会）
:政策スタンスは中立。前回4/2金融政策見通し関するコメントなし。
（過去の発言：3/25, 3/26, 4/2, 4/4）
植田日銀総裁、見通し修正なら適切に政策対応－米関税は経済を下押し（Bloomberg）
【考察】金融政策見通し関するコメントなし。
11:25 報道
韓国の尹大統領が失職、早期選挙へ－弾劾は妥当と憲法裁判断（Bloomberg）
【考察】韓国政情不安再燃。地政学リスクオフ
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
19:06～要人発言
中国､トランプ関税に報復-米製品に34％関税やレアアース輸出規制（Bloomberg）
【考察】米中貿易戦争激化。リスクオフ
21:30 経済指標
米国雇用統計
（過去の発表日; 1/10, 2/7, 3/7, 4/4)
非農業部門雇用者数(NFP)：前回15.1万人（改定）、予想14.0万人、結果22.8万人（◎）
失業率：前回4.1%（改定）、予想4.1%、結果4.2%（×）
平均時給
前月比：前回0.3%（改定）、予想0.3%、結果0.3%（〇）
前年比：前回4.0%（改定）、予想4.0%、結果3.8%（×）
米雇用者数、予想上回る伸び－大規模関税の前に労働市場は堅調（Bloomberg）
【考察】
発表前：米国トランプ相互関税リスクオフと中国報復関税報道で日通し安値144.55を付けた後、発表控えたショート勢決済で上昇。直前145.13。
発表後：強弱混在。警戒された急激な悪化ではなかったためかドル円揉み合い上昇。
22:27～要人発言
米国トランプ大統領
「中国はしくじった」､トランプ氏が報復非難－「政策変えない｣と投稿（Bloomberg）
【考察】米中貿易戦争激化懸念。リスクオフ。
24:11～要人発言
米国トランプ大統領
トランプ大統領、利下げは｢今が絶好のタイミング｣－ＦＲＢ議長に圧力（Bloomberg）
24:27～ 要人発言
米国パウエルFRB議長
（発言：2/12, 3/7, 3/19, 4/4）
：政策スタンスは中立。前回3/19タカ、ハト派発言
パウエル議長、関税でインフレ長期化を警戒－様子見維持を示唆（Bloomberg）
【考察】利下げ慎重のタカ派発言
25:22～要人発言
米国バーFRB副議長
：政策スタンスは中立。前回3/28金融政策見通しに関するコメントなし。
（過去の発言：2/27, 3/24, 3/28, 4/4）
【考察】金融政策見通しに関するコメントなし。
26:02要人発言
米国ウォラーFRB理事
：政策スタンスは中立。前回3/21タカ派発言
（過去の発言：2/23, 3/1, 3/21, 4/4）
【考察】金融政策見通しに関するコメントなし。
28:30 経済指標
IMM通貨先物4/1時点（Investing.com）
円ロング減少
＜まとめ＞
東京マーケット
日足始値146.06
取引開始後、前日NYマーケットのドル円ショート勢一部決済やFRB要人の相次ぐタカ派発言、米国トランプ相互関税リスクオフ、加えて「韓国、尹大統領失職」報道リスクオフが交錯し、日通し高値146.41と日通し安値145.30間を乱高下して引けました。
【日本市況】金利急低下、米関税で日銀動けずの声－銀行中心株大幅安（Bloomberg）
欧米マーケット
欧州オープン後、日通し高値146.55を付けたものの、「中国、4/10に対米34%報復関税と即時輸出規制発動」報道受けたリスクオフで日足安値144.55へ急落。
米国雇用統計は強弱混在。警戒されていた急激な悪化なかったためかドル円揉み合い上昇。またパウエルFRB議長のタカ派発言を受けて上昇継続。更にリスクオフドル買いが生じて日足高値147.44へ上昇して引けました。
日足終値147.01
【米国市況】株急落、ナスダック100は弱気相場入り－円は147円付近（Bloomberg）
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
＜ドル買い優勢＞
買い材料：
・米国パウエルFRB議長のタカ派発言
売り材料：
・4/2米国トランプ相互関税発表→リスクオフ安全資産米国債買い
・4/2米国トランプ相互関税発表→景気減速懸念→原油先物価格下落→インフレ懸念後退
・4/3OPECプラス原油大幅増産合意→原油先物価格下落
・中国、4/10に対米34%報復関税と即時輸出規制発動報道→景気減速懸念→原油先物価格下落
＜円買い優勢＞
買い材料：
・4/2米国トランプ相互関税発表→リスクオフ日本株下落（円キャリー巻き戻し）
・韓国、尹大統領失職→韓国政情不安→地政学リスクオフ
・中国、4/10に対米34%報復関税と即時輸出規制発動報道→米中貿易戦争激化リスクオフ→欧州株下落
売り材料：
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善・株上昇（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）
政策金利市場織り込み
・FRB：現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み（CME FedWatch Tool）
次回5月7日（水）公表：据え置き（78.1→66.6%）、0.25%引き下げ（21.9→33.4%）
2025年利下げ観測：0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75～4.00%相当
・日銀：現行政策金利0.50%
市場織り込み（東京短資株式会社）
次回5月1日（木）公表：0.25%引き上げ（6→1%）
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足：4月陰線形成中。レンジ。BB-1σ付近。
- 週足：3/31週、陰線形成中。下降トレンド。BB-2σ付近。
- 日足：4/3大陰線。下降トレンド。押し安値ヒゲ先付近
- 4H足：下降トレンド
- 1H足：レンジ
- 15M足：レンジ
【シナリオ】
①Long
(A)日足レンジ高値144.810付近へ下落→転換上昇→目標1H足レンジ安値145.425
②Short
(B)4Hダウ安値145.889をダウ下落→目標1H足レンジ安値145.425
(C)1H足レンジ安値145.425をダウ下落→目標日足レンジ高値144.810
本日：１勝１敗、-6.7pips
4月通算：2勝3敗、勝率40.0%、RR1.90 、-10.3pips
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