ドル(USD)
経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
2023/3/13(月)
米国夏時間
7:16~要人発言
FRB, 米国財務省(Bloomberg)
「緊急貸し付けプログラムで預金者保護」
「流動性面の圧力に対処する」
【考察】リスクオフ急拡大を防ぐために短時間での対策発表。リスクオフが後退しドル円上昇。
22:03~要人発言
米国バイデン大統領(Bloomberg)
「米国納税者の損失負担はない」
「銀行の投資家は保護されない」
「議会に銀行の規制強化を求める」
【考察】金融不安払拭への迅速な行動でリスクオフ後退しドル円下落から上昇に転換。
2023/3/14(火)
21:30 経済指標
米国消費者物価指数2月度(CPI)(過去の発表日; 8/10, 9/13, 10/13, 11/10, 12/13, 1/12, 2/14, 3/14)(Bloomberg)
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.5%(改定)、予想0.3%、結果0.4%(○)
前年比:前回6.4%(改定)、予想6.0%、結果6.0%(○)
コア前月比:前回0.4%(改定)、予想0.3%、結果0.5%(◎)
コア前年比:前回5.6%、予想5.5%、結果5.5%(○)
【考察】
発表前:相場環境の注目が米国銀行経営破綻の波及にも集まっておりドル円揉み合い。
発表後:注目度が高いコア指数を含め、総じて強い数値。初動は投資家判断の迷いが現れてドル円は乱高下。しかし、強い数値には変わりなくドル円上昇。
25:52 要人発言
米欧州軍(Bloomberg)
「ロシアの戦闘機、米軍ドローンと衝突」
【考察】米露軍事衝突への懸念の地政学リスクオフ円買い、ドル売りでドル円下落。実際に米軍衝突に発展する可能性は低いため、影響は一時的で巻き戻しのドル円上昇は生じる見込み。
2023/3/15(水)
17:54 報道
クレディ・スイス筆頭株主のサウジ国立銀行(Bloomberg)
「追加支援の可能性を否定」
【考察】先週は投資運用会社ハリス・アソシエイツがクレディS株を全て売却したとの報道、前日3/14はクレディS資金流出報道(Bloomberg)が出たばかり。
悪材料が重なり、「銀行経営破綻の懸念が急浮上→リスクオフ→米国債利回り急落→リスクオフドル買い円買い→円買い強く」ドル円暴落
21:30 経済指標
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数3月度(Bloomberg)
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回-5.8、予想-7.5、結果-24.6(×)
21:30 経済指標
米国小売売上高2月度(Bloomberg)
個人消費が米国GDPの約2/3を占めており、その動向を表す小売売上高の注目は高い。米国個人消費や米国消費者信頼感とも相関性があることからも重要な指標。
前月比:前回3.0%(改定3.2)、予想0.2%、結果-0.4%(×)
コア前月比:前回2.3%(改定2.4)、予想-0.1%、結果-0.1%(○)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)2月度(過去の発表日; 8/11, 9/14, 10/12, 11/15, 12/9, 1/18, 2/16, 3/15)(Bloomberg)
国内生産者が販売する商品やサービスの価格を把握する指標。FRBが金融政策を決定する上でインフレ変動を把握する重要指標。コア指数が特に重要。PPIは米国消費者物価指数(CPI)の川上に相当する指標でCPIより注目度は低い。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.7%(改定0.3)、予想0.4%、結果-0.1%(×)
前年比:前回6.0%(改定5.7)、予想5.4%、結果4.6%(×)
コア前月比:前回0.5%(改定0.1)、予想0.4%、結果0.0%(×)
コア前年比:前回5.4%(改定5.0)、予想5.1%、結果4.4%(×)
【考察】全て弱い数値のサプライズ。加えて同刻発表の他指標も弱い。しかし、経済指標の弱さでドル売りにはならず、クレディ・スイス経営破綻懸念のリスクオフが継続して材料視され、リスクオフのドル買い・円買いで強烈な円買いによってドル円下落。
23:00 経済指標
米国企業在庫1月度
前月比:前回0.3%(改定)、予想0.0%、結果-0.1%(×)
27:28 報道
スイス政府
「クレディ・スイス救済協議」
【考察】政府介入報道→クレディ・スイス経営破綻の懸念が急速に後退→リスクオフ巻き戻しのドル売り円売り→「円売り>ドル売り」でドル円急騰。
しかし、具体的な決定事項やそれらの効果などは、まだ不透明。
28:21~ 要人発言(Bloomberg)
スイス中銀(SNB)、スイス金融市場監督局(FINMA)
「必要に応じてクレディ・スイスに流動性を提供する」
【考察】リスクオフ後退でドル円上昇。
29:00 経済指標
米国対米証券投資1月度
米国人以外による米国債購入額を表す。米国への資金流出入が判り、金額が大きければ経常収支拡大。「予想より高ければドル買い材料」、「予想より低ければドル売り材料」
ネット長期フロー:前回1528億ドル、結果319億ドル(×)
ネットTICフロー合計:前回286億ドル(改定)、結果1831億ドル(◎)
2023/3/16(木)
21:30 経済指標
米国住宅着工件数2月度(Bloomberg)
住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目される。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっている。
住宅着工件数:前回130.9万件(改定132.1)、予想133.0万件、結果145.0万件(◎)
住宅着工前月比:前回-4.5%(改定-2.0)、予想0.2%、結果9.8%(◎)
住宅建築許可件数:前回133.9万件(改定)、予想138.0万件、結果152.4万件(◎)
住宅建築許可前月比:前回0.1%(改定)、予想0.9%、結果13.8%(◎)
21:30 経済指標
米国輸入物価指数2月度(Bloomberg)
前月比:前回-0.2%(改定-0.4)、予想-0.2%、結果-0.1%(◎)
前年比:前回0.8%(改定0.9)、予想-1.1%、結果-1.1%(○)
米国輸出物価指数2月度
前月比:前回0.8%(改定0.5)、予想-0.3%、結果0.2%(○)
21:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数3月度
米国ISM製造業購買担当者景気指数と相関性あるため注目される。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回-24.3(改定)、予想-14.8、結果-23.2(△)
21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg)
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目される。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回21.1万件(改定21.2)、予想20.5万件、結果19.2万件(◎)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回171.8万件(改定171.3)、予想170.0万件、結果168.4万件(◎)
2023/3/17(金)
20:00~要人発言
OECD(経済協力開発機構)(Bloomberg)
「2023年と2024年世界成長率予想を上方修正」
「FOMCとECBは利上げ継続必要」
22:15 経済指標
米国鉱工業生産指数2月度(Bloomberg)
鉱工業部門の生産動向を数値化したもので景気実態を把握する速報性に優れることから注目度が高い。
前回0.0%(改定0.3)、予想0.5%、結果0.0%(×)
米国設備稼働率2月度
生産能力に対する実際の生産量の比率。設備投資とインフレの先行指標であることから注目度高い。
前回78.3%(改定78.0)、予想78.5%、結果78.0%(△)
23:00 経済指標
米国景気先行指数2月度
前月比:前回-0.3(改定)、予想-0.2%、結果-0.3%(△)
23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値3月度(Bloomberg)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回67.0、予想68.0、結果63.4(×)
米国ミシガン大学インフレ予測速報値3月度
1年先:前回4.1%、予想4.1%、結果3.8%(×)
5年先:前回2.9%、予想2.9%、結果2.8%(×)
2023/3/18(土)
2023/3/19(日)
円(JPY)
2023/3/13(月)
17:32 報道
日銀(Bloomberg)
ETF701億円買い入れ
【考察】円売り材料。東京マーケット中のドル円上昇に寄与。
2023/3/14(火)
7:44 要人発言
韓国軍合同参謀本部(NHK)
「北朝鮮、日本海に向け弾道ミサイル発射」
【考察】地政学リスク円買い材料だが、注目材料は米国銀行経営破綻の影響であり、ドル円反応なし。
9:44~要人発言
鈴木財務相
「SVBに関する情報収集中」
「日本の金融システムに重大な影響を及ぼす可能性は低い」
【考察】リスクオフ後退の巻き戻し円売り、ドル買いでドル円上昇
17:36 報道
日銀(日本銀行)(Bloomberg)
ETF701億円買い入れ
【考察】円売り材料。東京マーケット中のドル円上昇に寄与。
2023/3/15(水)
8:50 要人発言
日銀金融政策決定会合の議事要旨(1月17、18日開催分)(日本銀行)
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
2023/3/16(木)
7:21 要人発言
首相官邸(Bloomberg)
「北朝鮮、弾道ミサイル発射」
【考察】地政学リスクオフ円買い材料だが、サプライズなくドル円反応薄。
8:50 経済指標
日本通関ベース貿易収支2月度(日本経済新聞)
貿易赤字拡大は実需の円売り材料。
季調前:前回-34966億円(改定-34986)、予想-11328億円、結果-8977億円(◎)
季調済:前回-18213億円(改定-18233)、予想-13952億円、結果-11907億円(◎)
8:50 経済指標
日本機械受注1月度(日本経済新聞)
設備投資の先行指標。
前月比:前回1.6%、予想1.5%、結果9.5%(◎)
前年比:前回-6.6%、予想-3.4%、結果4.5%(◎)
9:49 報道
「クレディS、スイス国立銀行から最大500億スイスフラン借り入れ」
【考察】リスクオフ後退し巻き戻し円売りでドル円上昇。
21:43 要人発言
デギンドスECB副総裁(Bloomberg)
「一部のEU銀行は脆弱な恐れ」
【考察】リスクオフ円買い強まりドル円下落加速。
23:51 報道
「米国大手銀行、ファースト・リパブリック・バンク支援議論」(Bloomberg)
【考察】強い金融危機不安解消材料→一気にリスクオフ後退→巻き戻しの円売りでドル円上昇。
25:47 報道
「米国複数銀行、ファースト・リパブリックへ300億ドル支援」(Bloomberg)
【考察】更なる金融危機不安解消材料→リスクオフ後退→ドル円上昇継続
26:52 報道
「UBS、クレディ・スイスとの統合案に反対」(Bloomberg)
【考察】金融危機不安再燃でリスクオフ円買いのドル円下落
2023/3/17(金)
8:53~要人発言
鈴木財務相(日本経済新聞)
「家計は物価に苦しんでいる」
「インフレと戦うために追加の措置が必要」
「クレディ・スイスの問題で市場はよりリスク回避的」
【考察】海外勢には、利上げ観測に映りそうな発言。
14:05 報道
財務省、金融庁、日銀3者会合実施予定
【考察】欧米金融不安が日本にも及ぶ懸念への警戒感からか、リスクオフでドル円下落継続。
14:18~要人発言
黒田日銀総裁(Bloomberg)
「必要あればマイナス金利幅の拡大は選択肢」
【考察】円売り材料だが、任期間際で影響力小さい上に、現在の相場の注目材料は欧米金融不安であることから、ドル円反応薄。
21:02 報道
SVBファイナンシャル(Bloomberg)
「ニューヨークで連邦破産法11条の適用を申請」
【考察】強い金融危機不安のリスクオフ円買いでドル円急落。
28:30 経済指標
IMM通貨先物(ポジション推移)
円ショート拡大
【考察】円売りドル円上昇材料。
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