2023年7月12日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)7/11の欧米マーケット影響
欧州オープン後も米国債利回り低下に連れて140.16まで下落したが、米国債利回り上昇に連れて140.96まで上昇。しかし、翌日の米国消費者物価指数を控えて、低い予想を織り込みのためか再び下落。総じて乱高下。

(2)経済指標
・日本国内企業物価
・米国消費者物価指数
・米国10年債入札
・米国ベージュブック

(3)要人発言
・FRB要人

(4)その他

7/12の最大の注目は米国消費者物価指数。今週は低い予想を織り込むようなドル円下落が続いていたため、サプライズの強い数値が出れば米利上げ期待の巻き戻しでドル円暴騰か。弱い数値が出れば素直にドル円下落継続と推測。一方、ドル円下落が続いていたことから弱い数値が出てもBuy the factで急騰もあり得るか。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本国内企業物価6月度
前月比:前回-0.7%(改定)、予想0.2%、結果-0.2%(△)
前年比:前回5.1%(改定)、予想4.4%、結果4.1%(×)

企業物価4.1%上昇、21年4月以来の低さ 価格転嫁は続く(日本経済新聞

東京マーケット(9:00~15:00)

10:07 要人発言
首相官邸
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射-海保(Bloomberg

【考察】地政学リスクオフでドル円下落継続

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国消費者物価指数6月度(CPI)(過去の発表日; 8/109/1310/1311/1012/131/122/143/144/125/10, 6/13, 7/12)
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」

前月比:前回0.1%(改定)、予想0.3%、結果0.2%(△)
前年比:前回4.0%(改定)、予想3.1%、結果3.0%(×)
コア前月比:前回0.4%(改定)、予想0.3%、結果0.2%(×)
コア前年比:前回5.3%、予想5.0%、結果4.8%(×)

米CPI、6月は急激に鈍化-利上げ近く打ち止めとの期待高める(Bloomberg
パウエル議長が注視する米サービス業物価指数、21年末以来の低い伸び(Bloomberg

【考察】総じて弱く、2021年終盤以来の低い伸びのサプライズ。「米国債利回り低下→ドル売り」、「株先物上昇リスクオン→円売り」となったが、ドル売り強くドル円下落。東京サポート139.37を下抜けて急落。日足押し安値138.77到達後、連日のドル円急落で利確も入りやすく一時的に反発したが、ドル円下落継続。
5月・6月発表と異なり素直にドル円下落。

21:44~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
リッチモンド連銀総裁、インフレ率まだ「高過ぎる」-目標2%を強調(Bloomberg

【考察】米国消費者物価指数の弱い数値を受けてもタカ派発言でドル円上昇したが一時的。

23:33~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
ミネアポリス連銀総裁、インフレ高止まりに備えるよう銀行に警告(Bloomberg

【考察】タカ派発言だがドル円下落継続。

26:00 経済指標
米国10年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.791%、結果3.857%(◎)

【考察】入札好調でドル円下落。

27:00 要人発言
米国ベージュブック(地区連銀経済報告)
FOMC開催の2週間前に公表。米国金利決定の材料とされるため注目度大。
米地区連銀報告、経済活動「わずかに上向いた」-見通しは成長鈍化(Bloomberg

【考察】インフレ鈍化、景気後退懸念のドル売り材料だが、米国消費者物価指数を受けてドル円急落しており反応薄。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値140.35から直ぐに日足高値140.38を付けて以降、マーケットオープン前から日本インフレ期待高水準から日銀金融修正の警戒感や米国消費者物価指数の弱い数値織り込みの為かドル円下落。オープン後、日経平均株価下落リスクオフかつ米国債利回り低下で139.37まで下落。その後、揉み合いで東京139.49で引け。

ドル・円が約1カ月ぶり140円割れ、米金利低下と日銀政策修正観測で(Bloomberg
きょうの国内市況(7月12日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
米国消費者物価指数が総じて弱く東京サポート139.37を下抜けて急落。日足押し安値138.77到達後、連日のドル円急落の利確も入りやすく一時的に反発したが、米利上げ打ち止め期待が急速に高まり日足安値138.15を付けた。その後、引けに掛けて揉み合い日足終値138.51。

【欧州市況】株は大幅高、米インフレ減速で利上げ終了期待-国債上昇(Bloomberg
【米国市況】CPI鈍化で株続伸、金利は急低下-ドル一時138円16銭(Bloomberg

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

7/12(水)は7/11(火)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド縮小。(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
7月度:据え置き7.6%。25bps引き上げ92.4%。

テクニカル分析

トレード

  • 月足:7月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:7/10週、陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け中。
  • 日足:7/11大陰線。下降トレンド。
  • 4H足:下降トレンド。
  • 1H足:下降チャネル。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス140.886かつチャネル上限をダウ上昇→目標4H足レジスタンス141.352

②ショート
(B)1H足レジスタンス140.886やチャネル上限付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート140.316
(C) (B)後、1H足サポート140.316をダウ下落→目標ラウンド140.000

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

7月通算:1勝4敗、勝率20.00%、平均RR 1.96、獲得Pips -31.6

(Trading View)

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