2023年10月24日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)10/23の欧米マーケット影響
「150円突破に失敗→ロング勢の諦め決済」、「イスラエルとレバノンの砲撃応酬→中東情勢緊張の高まり→地政学リスクオフ」、「米国10年債利回り5%突破→ポートフォリオへの米国債組み入れ需要増」、「米国10年債利回り5%突破→米国景気後退懸念、実質的な追加利上げ効果」、「原油先物価格下落」で日足安値149.56へ急落。日足終値149.71。

(2)経済指標
・日銀5年物共通担保資金供給オペ実施
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
・米国PMI速報値
・米国リッチモンド連銀製造業指数
・米国2年債入札

(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間(10/21~11/2)のため、いつもの様に発言や記事に要注意。

(4)その他
・中東情勢の地政学リスクオフ
・日銀金融政策に関わる報道
・米国主要企業決算
・【債券週間展望】長期金利は上昇か、米国債需給懸念や日銀修正観測で(Bloomberg

本日の注目材料は、中東情勢の動向、米国PMI速報値。前日に149.55付近へ急落したことで再び150円を目指す展開になりやすいが、一時的には戻り売りが出やすい位置になったことで、材料出るまで揉み合いか。

<材料とドル・円方向性>
①「中東情勢悪化→安全資産の米国債買い→米国債利回り低下→ドル売り」
②-1「中東情勢悪化→原油先物価格上昇→インフレ懸念→米国債利回り上昇→ドル買い」
②-2「中東情勢悪化→原油先物価格上昇→インフレ懸念→日本貿易収支悪化懸念→円売り」
③-1「中東情勢悪化→地政学リスクオフ円買い」
③-2「中東情勢悪化→景気悪化懸念→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」
④「中東情勢悪化→有事のゴールド買い→ドル売り」
⑤「政府日銀の円安牽制警戒、日銀政策修正観測→ドル売り・円買い」
⑥-1「米国経済指標の強い数値→米国債利回り上昇→ドル買い」
⑥-2「米国経済指標の弱い数値→米国債利回り低下→ドル売り」
⑦-1「FRB要人のタカ派発言→米国債利回り上昇→ドル買い」
⑦-2「FRB要人のハト派発言→米国債利回り低下→ドル買い」
⑧-1「米国財政赤字拡大→米国債供給量増加→米国債利回り上昇→ドル買い」
⑧-2「米国財政赤字拡大→米国経済悪化懸念→ドル売り」
⑨「米国下院議長選の議長選出難航→政府閉鎖懸念→ドル売り」
⑩-1「米国10年債利回り5%突破→ポートフォリオへの組み入れ需要増→米国債価格上昇→米国債利回り低下→ドル売り」
⑩-2「米国10年債利回り5%突破→ポートフォリオへの組み入れ需要増→米国外投資家のドル需要増→ドル買い」

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

10:10 要人発言
日銀が臨時オペを通知、長期・超長期ゾーン対象に計4000億円(Bloomberg

【考察】初動は「米国債利回り低下→ドル売り」、「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」が強くドル円下落継続したが、「日本国債利回り低下→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」が徐々に強まりドル円上昇へ転換。

13:07 要人発言
所得減税4万円、非課税世帯7万円給付 還元策で政府案(日本経済新聞

【考察】確定ではないが実質緩和策への期待→リスクオン円売り→ドル円上昇継続

14:00 経済指標
基調的なインフレ率を捕捉するための指標
日銀重視のコア物価指標、過去最高を軒並み更新-9月(Bloomberg

【考察】日銀政策修正観測→円買い材料。だが、リスクオン円売り強くドル円上昇継続。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

17:38 報道
日銀のYCC再修正、長期金利動向を直前まで見極めて判断-関係者(Bloomberg

【考察】日銀政策修正観測→円買い材料。だが同様の観測報道が続いており、サプライズないためかドル円上昇継続。

22:45 経済指標
米国PMI速報値
(速報値発表日:10/2411/2312/161/242/213/244/215/236/237/248/239/22, 10/24)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回49.8、予想49.5、結果50.0(◎)
サービス業:前回50.1、予想49.4、結果50.9(◎)
総合:前回50.2、予想50.1、結果51.0(◎)

【考察】強い数値→ドル円上昇。しかし150円台突破材料にならず揉み合い。

23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数
基準0、前回5、予想4、結果3(×)

24:39 報道
ヒズボラ、イスラエルを誘導ミサイル攻撃

【考察】地政学リスクオフ→ドル円下落

26:00 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回5.085%、結果5.055%()
応札倍率:前回2.73倍、結果2.64倍()

【考察】入札好調→ドル円下落

26:51 要人発言
イスラエル、シリア砲撃応酬

【考察】地政学リスクオフ

29:04 米国主要企業決算
アルファベット
売上高:前回746億ドル、予想630.4億ドル、結果766.9億ドル(◎)
EPS:前回1.44ドル、予想1.448ドル、結果1.55ドル(◎)
アルファベット、クラウド部門の業績は市場予想下回る-株価下落(Bloomberg

29:06 米国主要企業決算
マイクロソフト
売上高:前回562億ドル、予想545.2億ドル、結果565.2億ドル(◎)
EPS:前回2.69ドル、予想2.65ドル、結果2.99ドル(◎)
マイクロソフト、売上高が市場予想上回る-クラウドの成長回復(Bloomberg

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.71。
前日NYマーケットクローズ直前のリスクオフ後退を引き継いで東京高値149.79を付けるも、東京オープン後は「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」で東京安値149.50へ下落。
しかし、「日銀臨時オペ通知→リスクオン円売り」が強まり149.75へ上昇。

きょうの国内市況(10月24日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
前日同様に欧州オープン前から「米国債利回り低下→ドル売り」日足安値149.32へ下落したが、欧州オープン後は「イスラエル軍の地上侵攻計画練り直し→一旦の中東情勢緊張緩和→地政学リスクオフ後退米国債利回り上昇→ドル買い」、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」、「欧州PMI速報値が弱い数値→欧州通貨売り→ドル買い」となり、149.85へ急上昇。
注目の米国PMI速報値は強い数値で日足高値149.93を付けたが、「中東情勢悪化→地政学リスクオフ」と「株先物・株価指数上昇→リスクオン」交錯し、150円台突破の材料にならず方向性なし。
日足終値149.91。

【米国市況】ナスダック100が1%高、ハイテク決算注目-149円90銭付近(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

10/24(火)は10/23(月)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド同等。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き99.7%、25bps引き上げ0.3%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:10月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンドでレンジ実体上限到達。ボリンジャーバンド(BB)スクーズしつつあり。
  • 週足:10/23週、陰線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:10/23陰線。BBスクイーズ。高値で陰線包み足形成したことで下落優勢も、直下に20MAがあり大きな下落にはなりにくいと推測。
  • 4H足:下降トレンド。BBエクスパンション。
  • 1H足:下降トレンド。BBエクスパンション。
  • 15M足:下降トレンド。BBエクスパンション。

【シナリオ】

①ロング
(A)日足レジスタンス149.797、4H足・1H足20MAをダウ上昇→目標日足レジスタンス149.931

②ショート
(B)日足レジスタンス149.797又は4H足20MA付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート149.464

10月通算:8勝6敗、勝率57.1%、獲得Pips +109.5

(Trading View)

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