ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
1.経済指標
・東京消費者物価指数
・米国耐久財受注速報値
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、インフレ予測
・米国アトランタ連銀GDP Now
・IMM通貨先物円ポジション
2.要人発言
・政府日銀円安牽制発言
・FRB
3.その他
・五十日仲値
・国際通貨基金(IMF)、世界銀行年次総会(10/21~26)
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)
4.参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤米国大統領選挙、⑥円キャリー取引(促進or巻き戻し)に分類できます。
5.本日の注目材料
(1)米国経済指標
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:02~要人発言
三村財務官
(過去の発言:10/1, 10/7, 10/18, 10/25)
加藤財務相が米財務長官と会談、為替について議論-三村財務官(Bloomberg)
【考察】円安牽制発言。ドル円下落から全戻し
8:30 経済指標
東京消費者物価指数(CPI)(政府統計の総合窓口)
全国消費者物価指数の先行指標で日本国内のインフレが進んでいる中で注目度が高まっています。
日銀物価目標2.0%。日銀政策金利0.25%
前年比:前回2.2%(改定)、予想1.8%、結果1.8%(○)
コア前年比:前回2.0%(改定)、予想1.7%、結果1.8%(○)
コアコアCPI前年比:前回1.6%(改定)、予想1.6%、結果1.8%(◎)
東京消費者物価2カ月連続伸び縮小、エネルギー鈍化-市場予想は上回る(Bloomberg)
【考察】強い数値。
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国耐久財受注速報値:設備投資の先行指標
前月比:前回0.0%(改定-0.8)、予想-1.0%、結果-0.8%(○)
コア前月比:前回0.5%(改定0.6)、予想-0.1%、結果0.4%(○)
【考察】強い数値。ドル円もみ合い。
23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(速報値発表日; 1/19, 2/16, 3/15, 4/12, 5/10, 6/14, 7/12, 8/16, 9/13, 10/11)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できます。
前回68.9、予想68.9、結果70.5(◎)
米国ミシガン大学インフレ予測
1年先:前回2.9%、予想2.9%、結果2.7%(×)
5年先:前回3.0%、予想3.0%、結果3.0%(○)
【考察】強弱混在。ドル円もみ合い。
23:30 経済指標
米国アトランタ連銀GDP Now(US Atlanta Fed)(Investing.com)
米国アトランタ連銀が各種経済指標を基に算出した米国実質GDPの先行指標です。比較的精度が高いことから市場の注目度が上がっています。
Q3:前回3.4%、予想3.4%、結果3.3%(×)
【考察】弱い数値。ドル円もみ合い継続。
28:30 経済指標
IMM通貨先物10/22時点(Investing.com)
円ロング大幅減
【考察】弱い数値。週末取引終了直前のためか、ロング勢決済でドル円下落。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値151.85
取引開始後、三村財務官の円安牽制発言と東京消費者物価指数(強)を受けて151.60へ下押しするも、五十日仲値に向けてのドル買い需要で日通し高値152.11へ急上昇。
しかし、五十日仲値通過後は、日本衆院選の政情不安リスクオフにより日足安値151.45へ急落して引けました。
【日本市況】株安続く、衆院選後の政局不透明-リスクオフで債券高(Bloomberg)
欧米マーケット:
東京クローズすると、欧州勢の日本政情不安への関心低く材料視されず、米国耐久財受注速報値(強)、原油先物価格上昇、トランプトレード(但し、株下落)に連れて日足高値152.38へ上昇して引けました。
日足終値152.30
【米国市況】S&P500は銀行株主導で失速、ドル上昇152円台前半(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
<ドル買い優勢>
買い材料:
・米国耐久財受注速報値(強)
・原油先物価格上昇→インフレ懸念
・トランプトレード(株買い、債券売り、ドル買い)影響:但し、株下落。Real Clear Politicsの大統領勝利確率は、トランプ氏60.0%、ハリス氏38.8%。
売り材料:
・米国アトランタ連銀GDP Now(弱)
<円売買交錯>
買い材料:
・三村財務官の円安牽制発言
・東京消費者物価指数(強)
・日本衆院選の政情不安リスクオフ
売り材料:
・IMM通貨先物時点:円ロング大幅減
・原油先物価格上昇→日本貿易収支悪化
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)
政策金利市場織り込み
現行FRB政策金利475-500bps
2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回11月7日(木)公表:据え置き4.5→4.6%、25bps引き下げ95.5→95.4%、50bps引き下げ0.0→0.0%
年内利下げ観測:25bps×2回=50bps → 政策金利425~450bps相当
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:10月陽線形成中。レンジ。三尊右肩付近
- 週足:10/21週、陽線形成中。上昇トレンド。ダウ転換付近
- 日足:10/24陰線。上昇トレンド。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:下降チャネル。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)4H足押し安値151.051付近へ下落→転換上昇→目標1H足レンジ安値151.619
(B)1H足レンジ安値151.844かつ1H足20MAをダウ上昇→目標4H足戻り高値152.342
②Short
(C)1H足レンジ安値151.844をダウ下落→目標1H足レンジ安値151.619
(D)1H足レンジ安値151.619をダウ下落→目標4H足押し安値151.051
本日:1勝1敗、+22.3pips
10月通算:17勝15敗、勝率53.1%、RR1.93 、+191.6pips
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