ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)11/6の欧米マーケット影響
今週の米国社債大量発行や米国債入札を意識した織り込みが入った様で、「米国債利回り再上昇→ドル買い」が強くドル円急騰。日足高値150.08を付けた。11/3米国雇用統計のドル円下落をほぼ全戻し。日足終値150.06。
(2)経済指標
・日本毎月勤労統計
・米国貿易収支
・米国3年債入札
(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・中東情勢の地政学リスクオフ
11/6は今週の米国社債大量発行や米国債入札が意識された織り込みが入った様で、「米国債利回り再上昇→ドル買い」が生じていることから、本日の3年債入札は注目度が上がっている。
一方で、ドル円急騰したことで、再び政府日銀の円安牽制・為替介入への警戒感が高まる。しかし、為替介入の可能性は低いことから、牽制で一時的な急落が生じても押し目買いの機会となりそう。
また、中東情勢悪化が中東全域に波及するリスクも続いておりヘッドラインに要注意。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
7:42~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
(過去の発言:7/12, 8/15, 9/22, 9/26, 9/27, 10/10, 10/18, 11/3, 11/7)
米インフレ退治で勝利宣言するには時期尚早-ミネアポリス連銀総裁(Bloomberg)
【考察】タカ派発言→ドル円下げ止まりから上昇
8:30 経済指標
日本毎月勤労統計(厚生労働省)
現金給与総額:前回1.1%(改定0.8)、予想0.9%、結果1.2%(◎)
実質賃金:前回-2.8%、予想-2.3%、結果-2.4%(△)
9月の実質賃金は2.4%減、18カ月連続マイナス-物価高に追いつかず(Bloomberg)
【考察】実質賃金弱い数値→日銀金融緩和継続観測→ドル円上昇
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
21:34~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
(過去の発言:7/12, 8/15, 9/22, 9/26, 9/27, 10/10, 10/18, 11/3, 11/7)
ミネアポリス連銀総裁、必要なら引き締めへ-「経済が教えてくれる」(Bloomberg)
【考察】タカ派発言→ドル円上昇継続
22:05~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
(過去の発言:7/7, 7/14, 7/31, 8/1, 8/4, 8/25, 9/25, 9/28, 10/16, 10/19, 11/7)
シカゴ連銀総裁、インフレ低下が「最優先」-金利の事前コミット否定(Bloomberg)
【考察】タカ派発言→ドル円上昇継続
22:30 経済指標
米国貿易収支
前回-583億ドル(改定-)、予想-598億ドル、結果-615億ドル(×)
23:36~要人発言
米国バーFRB副議長
(過去の発言:7/10, 10/2, 10/9, 11/7)
【考察】デジタル通貨についてのコメント。
23:50~要人発言
米国シュミッド・カンザスシティ連銀総裁の発言(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:11/7)
【考察】金融政策や経済見通しについてコメントなし。
24:00~要人発言
米国ウォラーFRB理事
(過去の発言:7/14, 9/5, 10/10, 10/11, 10/18, 11/7)
米労働市場、失業率の急上昇伴わず減速しつつある-ウォラー理事(Bloomberg)
ウォラーFRB理事、10年債利回り急伸は「地震」に他ならない(Bloomberg)
【考察】金融政策の見通しについてコメントなし。
27:00 経済指標
米国3年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回4.740%、結果4.701%(◎)
応札倍率:前回2.562倍、結果2.67倍(◎)
【考察】入札好調→ドル円下落
27:30~要人発言
米国ボウマンFRB理事
(過去の発言:8/7, 9/26, 10/2, 10/11, 10/18, 11/7)
ボウマンFRB理事、インフレ抑制で「さらなる利上げ必要になる」(Bloomberg)
【考察】タカ派発言→一時的にドル円上昇するも直前の米国3年債入札の影響強く、ドル円下落へ転換。
27:33~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
(過去の発言:4/20, 5/16, 5/18, 7/6, 9/8, 10/9, 10/20, 11/7)
【考察】タカ派発言→一時的にドル円上昇するも直前の米国3年債入札の影響強く、ドル円下落へ転換。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値150.07。
オープン前に日足安値149.94を付けたが、「米国政策金利高止まり観測、米国社債大量発行や国債入札の織り込み→米国債利回り上昇→ドル買い」と推測される前日欧米マーケットのドル円急騰の影響引き継ぎ、かつFRB要人のタカ派発言、「日本毎月勤労統計の実質賃金が弱い数値→日銀金融緩和継続観測」でドル円上昇し東京高値150.28を付けた。
きょうの国内市況(11月7日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン後も、相次ぐFRB要人のタカ派発言でドル円上昇継続し日足高値150.69を付けたが、高値警戒感かつ米国3年債入札好調により一転下落から揉み合い。
中東情勢悪化が限定的で収まっており地政学リスクオフ後退もドル円上昇に寄与か。
日足終値150.41。
【米国市況】株7日続伸、米金融当局のけん制に動ぜず-150円40銭台(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
11/7(火)は11/6(月)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
12月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き90.2%、25bps引き上げ9.8%
テクニカル分析
トレード
- 月足:11月陰線形成中。上昇トレンド。ボリンジャーバンド(BB)スクーズ。
- 週足:11/6週、陽線形成中。上昇チャネル。BBスクイーズ。11/30週に上ヒゲピンバー陰線形成しており11/6週はBB+1σから20MAへ下落優勢と推測。
- 日足:11/6陽線。上昇チャネル下限付近。BBスクイーズ。20MA付近まで急上昇しており、11/7は一旦下落優勢と推測。
- 4H足:下降チャネルブレイク。BB-1σから20MAへ上昇の流れ。BBスクイーズ。
- 1H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
- 15M足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート149.622付近へ下落→ダウ転換上昇→目標切り番150.000
②ショート
(B)1H足サポート149.852かつ1H足20MAをダウ下落→目標1H足サポート149.622
11月通算:3勝1敗、勝率75.0%、獲得Pips +37.0
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