2023年9月20日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)9/19の欧米マーケット影響
9/8(金)からの傾向として欧州オープン付近からの「米国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇」が続いていたが、前日からその傾向薄れ、本日は反対に下落。欧州勢は明日のFOMC公表を控えて、先週売っていた米国債の買い決済→利回り低下」に繋がった様子。
また、「カナダ消費者物価指数の強い数値→米国債利回り上昇波及」により日足高値147.92を付けた。
日足終値147.88。

(2)経済指標
・日本通関ベース貿易収支
・訪日外国人客数
・米国FRB政策金利

(3)要人発言
・米国FOMC声明
・米国パウエルFRB議長

(4)その他
・五十日仲値
・全米自動車労組ストライキ
UAW、22日午前にスト拡大について決定する方向-交渉続く(Bloomberg

本日の注目は米国FOMC公表・パウエルFRB議長会見。今回は米国政策金利据え置きが市場コンセンサス。
しかし、最近の米国経済指標の堅調さ、原油先物価格上昇、米国自動車ストライキ等、インフレ押し上げ材料も多い。
サプライズ利上げもしくは強いタカ派姿勢(ドットプロットや発言)ならドル円急騰、インフレ懸念が高まっているなかでもハト派姿勢ならドル円急落と推測。
だが、パウエルFRB議長会見ではバランスを取って、結局は「データ次第」に落ち着く可能性高いことから、乱高下が落ち着くまで様子見が適切か。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

6:54 要人発言
米国イエレン財務長官
米財務長官、日本の為替介入に理解-海外当局と認識共有と神田財務官(Bloomberg

【考察】日本の為替介入容認発言→ドル円下落。

8:11~要人発言
行き過ぎた為替変動に適切対応、あらゆる手段排除せず-神田財務官(Bloomberg

【考察】円安牽制発言→ドル円下落。

8:50 経済指標
日本通関ベース貿易収支
貿易赤字拡大は実需の円売り材料。
季調前:前回-787億円(改定663)、予想-6770億円、結果-9305億円(×)
季調済:前回-5572億円(改定-6002)、予想-4400億円、結果-5557億円(△)
貿易赤字2カ月連続、8月9304億円 赤字幅は66%縮小(日本経済新聞

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

【考察】相次ぐ要人発言でドル円下落したが、安値でドルを拾える好機となり、ドル買い需要で上昇。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

27:00 経済指標
米国FRB政策金利(過去の発表日; 6/157/279/2111/212/142/13/225/36/14, 7/26, 9/20)
(Federal Open Market Committee)
前回5.25-5.50%、予想5.25-5.50%、結果5.25-5.50%(○)
FOMC、政策金利を据え置き-年内あと1回の追加利上げを示唆(Bloomberg

27:00 要人発言
FOMC声明:経済活動は堅調に拡大、雇用の伸び鈍化も力強さ維持(Bloomberg

【考察】2024年と2025年の金利見通し上昇修正のタカ派、経済成長強調でドル円急騰

27:31~ 要人発言
米国パウエルFRB議長
情報BOX:パウエル米FRB議長の会見要旨(Reuters

【考察】声明から会見までに決済が入ったことでドル円下落し、会見序盤に利上げを慎重進めるとの発言で一旦下押ししたものの、ハト派発言はほとんどなく、利上げ判断はいつも通りのデータ次第。中立金利上昇の示唆もあり、総じてタカ派発言で上昇。

*中立金利
経済を加速も減速もさせない政策金利。「名目中立金利約2.5%の引き上げ→ドル買い材料」

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値147.88。
米国イエレン財務長官による日本の為替介入容認発言や神田財務官の円安牽制で東京安値147.69を付けたが、本日FOMCでの政策金利見通しが上方修正される可能性が意識されて、東京高値147.95まで上昇。
三者会合やレートチェックなどの強い牽制がなければ口先介入効果なしの状況。

きょうの国内市況(9月20日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン後148.17まで上昇継続したが、FOMC公表控えて高値警戒感からロング勢の決済が入ったためか日足安値147.48へ急落。
注目のFOMC公表は予想通り政策金利据え置きだったが、声明・政策金利見通しはタカ派でドル円上昇。更にパウエルFRB議長会見の総じてタカ派であり日足高値148.36を付けた。
日足終値148.35。

【欧州市況】株は反発、英インフレ減速でリスク志向-英国債上昇(Bloomberg
【米国市況】株続落、FOMCタカ派据え置きで-円は年初来安値更新(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

9/20(水)は9/19(火)に対しツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
11月公表:据え置き70%、25bps引き上げ30.0%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:9/18週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:9/19陽線。上昇チャネルの高値付近。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)4H足レジスタンス147.946をダウ上昇→目標日足レジスタンス148.281

②ショート
(B)4H足サポート147.604をダウ下落→目標4H足サポート147.231

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
(A)ロング:147.989
S/L:147.848
獲得pips:-14.1

トレード2
(B)ショート:シナリオに当てはまっていたがFOMC公表直前につき見送りで命拾い

トレード3
(A)ロング:148.063
T/P:148.282
獲得pips:+21.9

9月通算:6勝6敗1分、勝率50.0%、平均RR 2.10、獲得Pips +59.2

(Trading View)

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