ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)6/13の欧米マーケット影響
注目の米国消費者物価指数は総合指数弱くコアは強い数値で交錯し乱高下。総合前年比は2021年以来の低水準で乱高下収まった後はドル円下落に傾いた。
しかしながら、139.01で下げ止まると、コア指数の強い数値や、6月FOMCでは金利据え置きでも7月は追加利上げの見方が強いことが材料視されたためか米国債利回り上昇。
一方で株先物・株価指数はインフレ鈍化の見方でリスクオン円売りも強まり、140.31へ急騰。
(2)経済指標
・米国生産者物価指数
・米国FRB政策金利
・米国FOMC声明
債券市場、FOMCが金利維持するとの見方強める-米CPI統計受け(Bloomberg)
FRB、今回は利上げ休止の公算大-7月再開の選択肢維持の見通し(Bloomberg)
米政策金利の9月ピークを予想、7月から後ずれ-金利スワップ市場(Bloomberg)
FOMC利上げ休止でも強まる円安圧力、欧州の中銀がタカ派姿勢(Bloomberg)
(3)要人発言
・米国パウエルFRB議長
・政府日銀要人の円安牽制
(4)その他
・ウクライナ情勢緊迫化(地政学リスクオフ)
6/14の注目はFOMC公表とパウエル議長会見次第。市場コンセンサスは6月FOMCでは政策金利据え置き、7月FOMCで追加利上げ。コンセンサス通りでもドル売り・買いが交錯しており乱高下の可能性が高そう。サプライズあれば暴騰か暴落か。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
11:37 報道
内閣不信任案16日提出なら「即日解散」、岸田首相が表明検討-報道(Bloomberg)
【考察】政情不安につながる報道でリスクオフのドル円下落
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国生産者物価指数(PPI)5月度(過去の発表日; 8/11, 9/14, 10/12, 11/15, 12/9, 1/18, 2/16, 3/15, 4/13, 5/11, 6/14)
国内生産者が販売する商品やサービスの価格を把握する指標。FRBが金融政策を決定する上でインフレ変動を把握する重要指標。コア指数が特に重要。PPIは米国消費者物価指数(CPI)の川上に相当する指標でCPIより注目度は低い。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.2%(改定)、予想-0.1%、結果-0.3%(×)
前年比:前回2.3%(改定)、予想1.5%、結果1.1%(×)
コア前月比:前回0.2%(改定)、予想0.3%、結果0.2%(×)
コア前年比:前回3.2%(改定3.1)、予想3.0%、結果2.8%(×)
米生産者物価指数、5月は予想よりも低下-ガソリン安を反映(Bloomberg)
【考察】全て弱い数値でドル円急落
27:00 経済指標
米国FRB政策金利6月度(過去の発表日; 6/15, 7/27, 9/21, 11/2, 12/14, 2/1, 3/22, 5/3, 6/14)
(Federal Open Market Committee)
前回5.00-5.25%、予想5.00-5.25%、結果5.00-5.25%(○)
27:00~ 要人発言
米国FOMC声明
2023年ドットチャート中央値が5.1%から5.6%に上方修正
FOMC、政策金利据え置きを決定-利上げ再開の可能性は示唆(Bloomberg)
FOMC声明:金利据え置くことで追加情報と金融政策への含意見極め(Bloomberg)
【考察】今回利上げ据え置きだったが、ドットチャートの今年2回追加利上げ示唆で今年中の利下げ期待を否定。サプライズのタカ派でドル円急騰。
27:30~ 要人発言
米国パウエルFRB議長
「2%のインフレに強く取り組む」
「年内の追加利上げは適切」
「利下げは2年先」
FOMC金利据え置き、ほぼ全員が利上げ再開予想とパウエル議長(Bloomberg)
【考察】タカ派発言はあるが、今回政策金利を据え置いたことで実際には2回利上げに懐疑的な見方も強い。また米国債利回りツイスト・逆イールド急拡大が将来の景気後退懸念もあってか、初動はドル円下落。しかし会見終盤の利上げ2年先発言でドル円上昇。
<まとめ>
東京マーケット:
FOMC前の手控えのためか小動き。
欧米マーケット:
米国生産者物価指数のサプライズの弱さでドル円急落。
FOMC政策金利は予想通り据え置きも年内2回の追加利上げ示唆でドル円急騰。
パウエル議長会見はタカ派発言はあるが、今回政策金利を据え置いたことで実際には2回利上げに懐疑的な見方も強い。また米国債利回りツイスト・逆イールド急拡大が将来の景気後退懸念もあってか、初動はドル円下落。しかし会見終盤の利上げ2年先発言でドル円上昇。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
6/14(水)は6/13(火)に対してツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大のドル売り材料。
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
7月度:据え置き33.0%。25bps引き上げ67.0%。
テクニカル分析
トレード
- 月足:6月陰線形成中。
- 週足:6/12週、陽線形成中。上昇トレンド。
- 日足:6/13大陽線。三角持ち合いブレイク
- 4H足:スラストアップ。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:上昇トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)日足サポート140.165や1H足ボリンジャーバンド+1σ付近まで下落→ダウ転換上昇→目標日足レジスタンス140.628
②ショート
(B)日足レジスタンス140.628付近まで上昇→ダウ転換下落→目標日足サポート140.165
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
条件合わずトレードなし
6月通算:5勝2敗、勝率71.4%、平均RR 2.11、獲得Pips +97.7
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