ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)6/2の欧米マーケット影響
注目の米国雇用統計は、非農業部門雇用者数が強くドル円上昇、失業率と平均時給は弱い数値で下落の素直な動きであったが、NYマーケットオープンからはドル円急騰。
6月FOMC利上げ据え置きの市場織り込みはほぼ完了したことで、市場は7月FOMCでの追加利上げ目を向けており米国債利回り上昇のドル買いに加え、先物・株価指数上昇リスクオンドル買い円売りでドル円急騰した様子。一時140円到達し、139.97で引け。
NY市場サマリー(2日)ドル高、 株価上昇 国債利回りも上昇(Reuters)
(2)経済指標
・米国PMI確報値
・米国ISM非製造業景気指数
・米国製造業新規受注
・米国耐久財受注確報値
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
6/5も6/2のドル円急騰を引き継いで上昇しやすいと推測。しかしながら、140円を大きく超えてくるようだと、再び政府・日銀要人から円安牽制警戒感が高まり上値が重くなる可能性あり。
従って、積極的な上値追いよりも押し目買いが適切か。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
22:45 経済指標
米国PMI確報値5月度
(過去の速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21, 5/23)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回55.1、予想55.2、結果54.9(×)
総合:前回54.5、予想54.5、結果54.3(×)
23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数5月度(過去の発表日; 8/3, 9/6, 10/5, 11/3, 12/5, 1/6, 2/3, 3/3, 4/5, 5/3, 6/5)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回51.9(改定)、予想52.5、結果50.3(×)
米ISM非製造業景況指数、ほぼ活動停滞の水準-仕入れ価格低下(Bloomberg)
【考察】サプライズの弱い数値。景気後退懸念によりドル円急落。6/2米国雇用統計後のドル円上昇をほぼ全戻し。
23:00 経済指標
米国製造業新規受注4月度
前月比:前回0.9%(改定0.6)、予想0.8%、結果0.4%(×)
23:00 経済指標
米国耐久財受注確報値4月度:設備投資の先行指標
前月比:前回1.1%(改定)、予想1.1%、結果1.1%(○)
コア前月比:前回-0.2%(改定)、予想-0.2%、結果-0.3%(×)
<まとめ>
東京マーケット:
日経平均株価大幅高のリスクオン円売りからドル円上昇は強まったが、米国債利回り堅調にもかかわらずドル売り優勢。総じて円売りドル売り交錯しドル円方向感なしの小幅推移。
欧米マーケット:
東京引け後は米国債利回り上昇とドル買い連動しドル円上昇。しかし140.46からは上値重く高値切り下げ。注目の米国ISM非製造業景気指数はサプライズの弱い数値。その他、指標も総じて弱く139.25まで急落し、NYクローズ掛けて揉み合って139.57で引け。
【米国市況】株は小反落、アップルが下げに転じる-ドル139円台後半(Bloomberg)
NY市場サマリー(5日)株反落、ドル下落、利回りおおむね低下(Reuters)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
6/5(月)は6/2(金)に対してブル(短期金利低下、長期金利同等)、逆イールド縮小のドル売り・買い材料交錯。
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
6月度:据え置き75.9%。25bps引き上げ24.1%。
テクニカル分析
トレード
- 月足:6月陰線形成中。
- 週足:5/29週、陰線。上昇トレンドの調整波。
- 日足:6/2大陽線。押し安値136.54付近から急騰し、ボリンジャーバンド+1σ上抜け。6/3は急騰後のため一旦は揉み合いや調整の下落生じやすいが、総じて上昇優位と推測。よって、押し目買いが適切か。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:上昇トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足サポート139.795や1H足ボリンジャーバンド+1σ付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス139.993
(B) (A)後、1H足レジスタンス139.993をダウ上昇→目標1H足レジスタンス140.209
(C)4H足サポート139.383又は4H足20MAまで下落→ダウ転換上昇→目標4H足レジスタンス139.795
②ショート
(D) (A)後、4H足サポート139.795、1H足ボリンジャーバンド+1σかつ20MAをダウ下落→目標4H足サポート139.383又は4H足20MA
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
米国ISM非製造景気指数の弱い数値→139.795をダウなし下落→(D)ショート
ショート:139.626
T/P:139.382
獲得pips:+24.4
6月通算:2勝1敗、勝率66.7%、平均RR 2.09、獲得Pips +41.7
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