ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)4/28の欧米マーケット影響
日銀金融政策決定会合・植田日銀総裁会見のハト派発言で金融緩和策が長期化するとの観測から強烈な売りでドル円上昇し、欧米マーケットでも上昇継続。
(2)経済指標
・米国PMI確報値
・米国建設支出
・米国ISM製造業景気指数
(3)要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・米国主要企業決算
・欧米金融システム不安に関する要人発言や報道
5/1も日銀金融緩和策が長期化するとの観測の影響を引き継ぎドル円上昇優勢と推測。但し、直近は揉み合っており、一時的に調整の下落に注意したい。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
英国バンクホリデーで休場
16:31 報道
「米国連邦預金保険公社(FDIC)、JPモルガン・チェースによるファーストリパブリック銀行(FRC)の応札を受け入れ」(Bloomberg)(Bloomberg)
【考察】銀行破綻金融システム不安再燃のリスクオフだが、買収決定によるリスクオフ後退も交錯し、ドル円はじり下げに留まった。
22:45 経済指標
米国PMI確報値4月度
(過去の速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回50.4、予想50.4、結果50.2(×)
23:00 経済指標
米国建設支出3月度(Bloomberg)
前月比:前回-0.1%(改定-0.3)、予想0.1%、結果0.3%(◎)
23:00 経済指標
米国ISM製造業景気指数4月度:景気の先行指標として注目度大。(Bloomberg)
(過去の発表日; 8/1, 9/1, 10/3, 11/1, 12/1, 1/4, 2/1, 3/1, 4/3, 5/1)
基準50、前回46.3、予想46.7、結果47.1(◎)
【考察】
発表前:FRC経営破綻・買収報道があり方向性のない動き。
発表後:基準50を下回っているが2022年12月発表日以来の強い数値はサプライズであり、ドル円上昇。しかし、15M足チャネル上限付近で勢い低下。
東京マーケットオープン前:
日足始値136.31。日足安値136.19まで下押しする局面もあったが、先週NYマーケット後半からのじり上げを引き継ぎ上昇。
東京マーケット:
始値136.41。日経平均株価ギャップアップスタートのリスクオンかつ米国債利回り上昇に連れてドル円上昇し高値136.95を付けた。
終値136.91。東京は円売りドル買いで上昇継続。
欧州マーケット:
始値136.91。FRC経営破綻・買収報道で金融システム不安がやや強く136.57まで下落したが、買収は金融不安収束の好材料となったようでじり上げ。
NYマーケット:
始値136.81。注目度の高い米国ISM製造業景気指数に加え、米国建設支出もサプライズの強い数値で上昇し、日足高値137.49を付けた。終値137.500。
日足終値137.47。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):米国ISM製造業景気指数と米国建設支出が強い数値で買い。
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- GBP(リスクオン通貨):
- JPY(リスクオフ通貨):4/28日銀金融政策決定会合・総裁会見のハト派発言の影響継続で売り。
米国債イールドカーブ
5/1(月)は4/28(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド縮小)でドル買い材料。
ドルインデックス日足陽線はイールドカーブの影響大。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
5月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置きが7.8%、25bpsが92.2%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:4月陽線で引け。
- 週足:4/24週、大陽線。戻り高値136.45到達し戻り売りも発生。よって5/1週の前半は揉み合いやすいと推測。
- 日足:4/28大陽線。上昇チャネル上抜けて揉み合い。5/1に上昇優位と推測するが、揉み合い抜けるまで時間が掛かる可能性あり。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンドからレンジに移行中。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス136.546をダウ上昇→目標4H足レジスタンス136.991
(B)4H足レジスタンス136.991をダウ上昇→目標日足レジスタンス137.349
②ショート
(B)1H足サポート135.632かつ20MAをダウ下落→目標4H足サポート135.126
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
136.546をダウ上昇→(A)ロング→目標136.991直前で15M足転換発生→早期T/P
ロング:136.672
T/P:136.774
獲得pips:+10.2
トレード2
米ISM製造業景気指数の強い数値→136.991をダウなし上昇→(B)ロング
ロング:137.115
T/P:137.355
獲得pips:+24.0
5月通算:2勝0敗、勝率100.0%、平均RR 1.43、獲得Pips +34.2
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