ファンダメンタルズ分析
注目材料
1.経済指標
・日銀、国債買入オペ通知
・米国景気先行指数
2.要人発言
・内田日銀副総裁(参院予算委員会)
・米国トランプ大統領
・FRB
3.その他
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア、インド・パキスタン)
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:30)
10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知(日本銀行)(日銀、オペレーション)
(発表日:4/2, 4/9, 4/16, 4/21, 4/25, 5/7, 5/14, 5/19, 5/23, 5/29)
1~3年債:前回2750億円、予想2750億円、結果2750億円(○)
3~5年債:前回2750億円、予想2750億円、結果2750億円(○)
5~10年債:前回3000億円、予想3000億円、結果3000億円(○)
25年超債:前回750億円、予想750億円、結果750億円(○)
【考察】据え置き
10:32~要人発言
内田日銀副総裁(参院予算委員会)
(過去の発言:3/5, 3/24, 4/4, 5/13, 5/19)
内田日銀副総裁、見通し実現すれば引き続き利上げで緩和調整(Bloomberg)
【考察】タカ派、不確実性高い
11:38~要人発言
石破首相、日本の財政はギリシャより「良くない」-減税をけん制(Bloomberg)
【考察】日本信認低下リスクオフ
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
20:17~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2025年FOMC投票権なし)
:政策スタンスはハト派。
(過去の発言:3/24, 4/15, 5/9, 5/19)
アトランタ連銀総裁、インフレ懸念強調-利下げ年1回の見方を維持(Bloomberg)
【考察】タカ派、不確実性高い
21:39~要人発言
米国ハセット家経済会議(NEC)委員長
「米国債は世界で最も安全な投資先」
米国債「最も安全な投資先」、ムーディーズ格下げを批判-ハセット氏(Bloomberg)
21:43~要人発言
米国ジェファーソンFRB理事
:政策スタンスは中立。
(過去の発言:4/3, 4/22, 5/14, 5/19)
FRB副議長、金融政策は「非常に良好な位置」-当面は静観が適切(Bloomberg)
【考察】タカ派、不確実性高い
21:46~要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2025年FOMC投票権あり)
:政策スタンスは中立。
(過去の発言:4/11, 4/17, 5/9, 5/19)
NY連銀総裁、6月や7月では明確な見通し得るのは困難-動向注視(Bloomberg)
【考察】タカ派、不確実性高い
22:14~要人発言
中国が米国を批判、AI半導体規制は貿易協議での合意を損ねる(Bloomberg)
【考察】米中貿易戦争激化リスクオフ
23:00 経済指標
米国景気先行指数
前月比:前回-0.7%(改定-0.8)、予想-0.8%、結果-1.0%(×)
25:45~要人発言
露プーチン大統領
「米国トランプ大統領との電話会談は有用」
「ウクライナと停戦は可能」
【考察】地政学リスクオフ後退
26:15~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2025年FOMC投票権なし)
:政策スタンスはタカ派。
(過去の発言:2/14, 2/25, 4/10, 5/19)
【考察】金融政策や経済見通しへのコメントなし
26:25 報道
ムーディーズ、大手米銀の預金格付けを引き下げ-米格下げに伴い(Bloomberg)
【考察】リスクオフ
26:35~要人発言
ロシアとウクライナは停戦交渉を「即時」開始へ、トランプ氏が表明(Bloomberg)
【考察】地政学リスクオフ後退
26:39~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2025年FOMC投票権なし)
:政策スタンスはタカ派。
(過去の発言: 4/13(休場中), 4/22, 4/25, 5/19)
【考察】タカ派、不確実性高い
27:30~要人発言
ウクライナ・ゼレンスキー大統領
「自国領土から軍隊撤退しない」
27:35~要人発言
ドイツ報道官
「EU、ロシア制裁強化」
<まとめ>
東京マーケット
日足始値145.33
取引開始後、日通し高値145.48を付けると、5/16引け直前の米国格付会社ムーディーズ「米国信用格付けを「AAA」から「AA1」へ引き下げ」発表のリスクオフを引き継いで日通し安値144.81へ急落。
日銀国債買入オペ通知据え置きで持ち直すと、石破首相「日本財政、ギリシャより良くない」発言を受けた日本信認低下で145.35へ急上昇。その後、日米信用低下材料交錯から揉み合いで引けました。
【日本市況】円が上昇、米国格下げや日米協議警戒-債券と株式下落(Bloomberg)
欧米マーケット
欧州オープン後、日通し安値144.66を付けましたが、米国格付け引き下げは材料視されず、中国商務省「米国、貿易協議の合意不履行」リスクオフ、露プーチン大統領「ウクライナと停戦可能」と米国トランプ大統領「ロシアとウクライナ、即時停戦交渉開始」のリスクオン、米国格付会社ムーディーズ「米国大手銀行の預金格付け引き下げ」のリスクオフ交錯により、乱高下から揉み合い下落で引けました。
日足終値144.85
【米国市況】格下げの衝撃続かず、株に押し目買い-ドル144円台後半(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱
<ドル売り優勢>
買い材料:
売り材料:
・5/16米国格付会社ムーディーズ「米国格付けを「AAA」から「AA1」へ引き下げ」→信認低下リスクオフ
・米国格付会社ムーディーズ「米国大手銀行の預金格付け引き下げ」→信認低下リスクオフ
・米ドル回避の取引需要、アジアの金融機関で拡大-貿易摩擦の強まりで(Bloomberg)
・米国トランプ関税→貿易戦争激化→ドル信認低下
ドルが新たな「犠牲者」に-世界的な貿易戦争激化で信認脅かされる(Bloomberg)
<円売買交錯>
買い材料:
・5/16米国格付会社ムーディーズ「米国信用格付けを「AAA」から「AA1」へ引き下げ」→信認低下リスクオフ
・中国商務省「米国、貿易協議の合意不履行」→米中貿易戦争激化リスクオフ
・米国格付会社ムーディーズ「米国大手銀行の預金格付け引き下げ」→信認低下リスクオフ
・2025年3月調査想定為替レート上期147.17(日本銀行、短観)以下推移→日本企業業績悪化、リスクオフ(円キャリー巻き戻し)
売り材料:
・日銀、国債買入オペ通知:据え置き
・石破首相「日本財政、ギリシャより良くない」→日本信認低下
・露プーチン大統領「ウクライナと停戦可能」→地政学リスクオフ後退
・米国トランプ大統領「ロシアとウクライナ、即時停戦交渉開始」→地政学リスクオフ後退
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

政策金利市場織り込み
・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回6月18日(水)公表:据え置き(91.4→91.4%)、0.25%引き下げ(8.6→8.6%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当
・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社)
次回6月17日(火)公表:0.25%引き上げ(1→1%)
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:5月陽線形成中。レンジ。BB-1σ付近。
- 週足:5/12週、上ヒゲピンバー陰線確定。レンジ。20MA付近。
- 日足:5/16陽線。上昇チャネル。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①Long
(A)4H足レンジ安値145.091付近へ下落→転換上昇→目標1H足押し安値145.515
(B)1H足レンジ高値146.021をダウ上昇→目標4H足戻り高値146.746
②Short
(C)1H足押し安値145.515をダウ下落→目標4H足レンジ安値145.091

本日:0勝1敗、-14.8pips
5月通算:8勝5敗、勝率61.5%、RR1.82 、+280.8pips

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