2023年5月26日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)5/25の欧米マーケット影響
欧州オープンはリセッション懸念から株価指数下落リスクオフ円買いでドル円下落継続スターリスクオンでドル円上昇していたところで、植田日銀総裁のサプライズタカ派発言でドル円急落。
直後に米国新規失業保険申請件数・失業保険継続申請件数・実質GDP改定値の強い数値で全戻し上昇。
更に、前日発表されたエヌビディアの強い売上高見通し(Bloomberg)によるリスクオン円売りでドル円上昇。米国バイデン大統領が債務上限交渉の進展を述べるとドル円上昇継続。140円台乗せ(Bloomberg

(2)経済指標
・東京消費者物価指数
・米国個人所得、個人支出
・米国PCEデフレータ
・米国耐久財受注速報値
・米国卸売在庫速報値
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、インフレ予測

(3)要人発言
・FRB当局者

(4)その他
・米国債務上限問題
・欧米金融システム不安

5/26もドル円上昇継続しやすいと推測するが、25bpsの米追加利上げが完全織り込まれていることから(Bloomberg)、米国債務上限問題解決や強い経済指標でなければドル買い主導でのドル円上昇は難しそう。
一方、株先物・株価指数上昇リスクオン円売り主導のドル円上昇に期待が高まる。特に日経平均株価の上昇が続く可能性あることから、円の動きにより注目したい。

本日、注目度が高い米国PCEデフレータや米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値・インフレ予測が予定されている。
更に月末かつ週末に絡んだリバランスも入りやすくなっており乱高下に注意したい。

ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:30 経済指標
東京消費者物価指数5月度(Bloomberg
全国消費者物価指数の先行指標で日本国内のインフレが進んでいる中で注目度が高まっている。
前年比:前回3.5%(改定)、予想3.4%、結果3.2%(×)
コア前年比:前回3.5%(改定)、予想3.4%、結果3.2%(×)
コアコアCPI前年比:前回3.8%(改定)、予想3.9%、結果3.9%(○)

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

20:38~要人発言
米国アディエモ財務次官
「債務上限協議は進展している」

【考察】債務上限交渉の進展はドル買い材料だが、直前に注目度の高い米国経済指標を控えて反応薄。

21:30 経済指標
米国PCEデフレータ4月度(過去の発表日:8/269/3010/2812/112/231/272/243/31, 4/28, 5/26)(Bloomberg
強い数値なら、「インフレへの警戒感が高まり→FF金利のターミナルレート上昇する可能性→ドル買いドル円上昇」
前年比:前回4.2%(改定)、予想4.3%、結果4.4%(◎)
前月比:前回0.1%(改定)、予想0.4%、結果0.4%(○)
コア前年比:前回4.6%(改定)、予想4.6%、結果4.7%(◎)
コア前月比:前回0.3%(改定)、予想0.2%、結果0.4%(◎)

21:30 経済指標
米国個人所得4月度:前回0.3%(改定)、予想0.4%、結果0.4%(○)
米国個人支出4月度:前回0.0%(改定0.1)、予想0.4%、結果0.8%(◎)

21:30 経済指標
米国耐久財受注速報値4月度
前月比:前回3.2%(改定3.3)、予想-1.0%、結果1.1%(○)
コア前月比:前回0.2%(改定0.3)、予想-0.1%、結果-0.2%(×)

21:30 経済指標
米国卸売在庫速報値4月
前月比:前回0.0%(改定-0.3)、予想0.2%、結果-0.2%(△)

【考察】注目度の高い米国PCEデフレータは強くドル円急騰し再び140円台乗せ。
FRB利上げ姿勢維持(Bloomberg

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値5月度(過去の速報値発表日;9/1610/1411/1112/91/132/103/174/145/12)(Bloomberg
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回57.7、予想57.7、結果59.2(◎)

米国ミシガン大学インフレ予測確報値5月度
1年先:前回4.5%、予想4.5%、結果4.2%(×)
5年先:前回3.0%、予想3.1%、結果3.1%(○)

23:34~要人発言
米国共和党マッカーシー下院議長(Bloomberg
「債務上限交渉、進展あった」

【考察】交渉進展はドル買い材料でドル円上昇継続

24:12~要人発言
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「PCEデータはインフレが高すぎることを示す」
「追加利上げが必要」

【考察】注目度の高い米国経済指標後のタカ派発言でありドル円上昇。

26:05 要人発言
格付け会社ムーディーズ
「6月15日の債務支払いがなかった場合、米国AAAから格下げする」

【考察】ドル売り材料だが、他の格付け会社も格下げを示唆しておりサプライズなし。

26:43~要人発言
米国共和党グレイブス下院議員
「債務上限交渉、大きな課題残り合意なし」

【考察】ドル売り材料だが米国3連休を控えてドル円反応薄。

28:30 経済指標
IMM通貨先物5/23時点(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売りドル円上昇材料。

29:20~要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg
「債務上限引き上げなければ6月5日にデフォルト(Xデー)に陥る可能性」

<まとめ>
東京マーケット:
大台の140円乗せにより利確が入ったためかオープン前から下落。日経平均株価はギャップアップのリスクオンスタートであったが上値が重くなるにつれて円買いドル売り強まりドル円下落継続。

欧米マーケット:
欧州オープンから米国債務上限問題への解決期待や株先物・株価指数上昇によるリスクオン円売りドル売りが交錯、米国経済指標を控えて揉み合いが続いていたが、注目の米国PCEデフレーターが強く、その他の指標も総じて強いことでドル円上昇、FRB要人タカ派発言や債務上限交渉の進捗があったことで一時140.73へと2022年11月ぶりの高値まで伸ばした。その後は英国・米国3連休を前に市場参加者が減っていったためか小幅推移。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

5/26(金)は5/25(木)に対してツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大でドル売り材料交錯し、ドルインデックス日足陰線。

6月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置き33.5%。25bps引き上げ66.5%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

トレード

  • 月足:5月陰線形成中。
  • 週足:5/22週、陽線形成中。上昇トレンドでボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 日足:5/25陽線。上昇トレンド。
  • 4H足:上昇トレンド。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 1H足:上昇トレンド。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク。
  • 15M足:上昇チャネル。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足サポート139.899や1H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス140.167
(B) (A)後、1H足レジスタンス140.167をダウ上昇→目標140.500

②ショート
(C) 1H足レジスタンス140.167付近へ上昇→1H足サポート139.899をダウ転換下落→目標1H足サポート139.659

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
米国経済指標の強い数値→ダウなし上昇→(B)ロング
ロング:140.171
T/P:140.501
獲得pips:+33.0
5月通算:11勝7敗、勝率61.1%、平均RR 1.95、獲得Pips +212.0

(Trading View)

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