2025年1月16日(木)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

1.経済指標
・日本国内企業物価
・日本20年国債入札
・米国フィラデルフィア連銀景況指数
・米国輸入、輸出物価指数
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国小売売上高

2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ次期大統領
・FRB

3.その他
・台湾主要企業決算
・米国主要企業決算
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)

4.参考情報
最近の相場を動かす主な材料は、①米国労働市場、②インフレ、③米国経済成長、④地政学リスク、⑤円キャリー取引(促進or巻き戻し)に分類できます。

5.本日の注目材料
(1)米国経済指標
注目は米国小売売上高、米国新規失業保険申請件数・失業保険継続申請件数です。
2024年、米国小売売上高発表日のドル円動きまとめ

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本国内企業物価
前月比:前回0.3%(改定)、予想0.4%、結果0.3%(△)
前年比:前回3.7%(改定3.8)、予想3.7%、結果3.8%(○)

【考察】強弱混在。

東京マーケット(9:00~15:30)

12:35 経済指標
日本20年債入札(財務省
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額:1兆円程度
最高落札利回り:前回1.883%、結果%()
応札倍率:前回3.38倍、結果倍()
テール:前回5銭、結果銭()

【考察】

14:40 台湾主要企業決算
TSMC
売上高:前回3253億台湾ドル、予想億台湾ドル、結果億台湾ドル()
EPS:前回12.54台湾ドル、予想台湾ドル、結果12.54台湾ドル()

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

20:11 米国主要企業決算
バンク・オブ・アメリカ
売上高:前回253.5億ドル、予想億ドル、結果億ドル()
EPS:前回0.81ドル、予想ドル、結果ドル()

20:30 米国主要企業決算
モルガン・スタンレー
売上高:前回154.0億ドル、予想億ドル、結果億ドル()
EPS:前回1.88ドル、予想ドル、結果ドル()

22:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数
米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回-16.4(改定-10.9)、予想-8.0、結果-()

22:30 経済指標
米国輸入物価指数
前月比:前回0.1%(改定-)、予想-%、結果%()
前年比:前回1.3%(改定)、予想%、結果%()

米国輸出物価指数
前月比:前回0.0%(改定-)、予想-%、結果%()
前年比:前回0.8%(改定-)、予想%、結果%()

【考察】

22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。失業保険継続申請件数より注目度は高い。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回20.1万件(改定)、予想21.0万件、結果万件()

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回186.7万件(改定)、予想万件、結果万件()

【考察】

22:30 経済指標
米国小売売上高
個人消費が米国GDPの約2/3を占めており、その動向を表す小売売上高の注目は高い。米国個人消費や米国消費者信頼感とも相関性があることからも重要な指標。特にコア指数が重要視されます。
(過去の発表日; 1/172/153/144/155/156/187/168/159/1710/17,11/15, 12/17, 1/16)
前月比:前回0.7%(改定)、予想0.5%、結果%()
コア前月比:前回0.2%(改定)、予想0.5%、結果%()

【考察】
発表前:。直前。
発表後:

25:00~要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2025年FOMC投票権あり)
(過去の発言:11/2112/2, 12/20, 1/14, 1/15, 1/16)
:政策スタンスは中立。前回1/14

【考察】

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値156.42

欧米マーケット:
日足終値

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル>
買い材料:

売り材料:

<円>
買い材料:

売り材料:
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日米金融政策差[日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続]、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(自動車認証不正問題、航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

テクニカル分析

トレードシナリオと結果

  • 月足:1月陰線形成中。レンジ。ダウ転換シグナル付近。
  • 週足:1/13週、陰線形成中。上昇トレンド。BB+1σ付近。
  • 日足:1/15陰線。上昇チャネル下限、BB-1σ付近
  • 4H足:下降チャネル。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①Long
(A)1H足戻り高値156.594かつ1H足20MAをダウ上昇→目標1H足戻り高値157.019
(B)1H足戻り高値157.110をダウ上昇→目標1H足戻り高値157.346

②Short
(C)1H足戻り高値157.346かつ4H足チャネル上限付近へ上昇→転換下落→目標1H足戻り高値157.019
(D) (C)後、1H足戻り高値157.019をダウ下落→目標1H足戻り高値156.594

(Trading View)

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