2024年6月17日(月)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>

(1)経済指標
・米国NY連銀製造業景気指数

(2)要人発言
・政府日銀円安牽制発言
・FRB要人発言

(3)その他
・欧州、英国政情不安リスクオフ
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア、台中)
来週のドル・円は上昇か、日銀慎重姿勢映し円売り-節目158円上回る(Bloomberg

本日の注目材料は2点。
①6/14(金)日銀金融政策決定会合公表、植田日銀総裁会見の影響(翌営業日の東京マーケット)
日銀会合公表は事前報道と異なり具体的な減額計画先延ばしのサプライズかつ3月会合方針継続のハト派でドル円急騰。植田日銀総裁会見では前回4/26会見のようなサプライズ円安容認なく円安牽制や7月会合利上げ排除否定のタカ派発言でドル円下落。
但し、植田日銀総裁会見中からの下落は欧州政情不安リスクオフの影響が大きく、タカ派発言の影響は小さいと推測されます。

・直近6回、日銀会合公表・植田日銀総裁会見の翌営業日東京マーケットの動き
9/25(月)、日足始値148.37、東京終値148.36(-0.01)
前日9/23日銀会合・植田日銀総裁はハト派でしたが、前日米国PMI速報値(弱)や為替介入警戒感からドル円揉み合い。

11/1(水)、日足始値151.71、東京終値151.30(-0.41)
相次ぐ政府・日銀円安牽制発言で下落から日銀臨時国債買入オペ通知で下げ止まり。

12/20(水)、日足始値143.84、東京終値143.58(-0.26)
前日12/19日銀会合・植田日銀総裁はハト派でしたが、前日FRB要人ハト派発言の影響強くドル円下落。

1/24(水)、日足始値148.37、東京終値147.88(-0.49)
前日1/23日銀会合・植田日銀総裁は総じてハト派。しかしながら物価目標実現の確度が高まっている文言が引き続き材料視されドル円下落。

3/20(水)、日足始値150.85、東京終値151.53(+0.68)
日本祝日休場でしたが、前日3/19日銀会合・植田日銀総裁ハト派姿勢の影響継続でドル円上昇。

4/29(月)、日足始値158.35、東京終値156.80(-1.55)
日銀ハト派姿勢継続、日本祝日の閑散相場を狙った投機筋仕掛けと推測される急騰発生し日足高値160.23(1990年4月以来34年ぶり高値)へ到達。午後に入ると政府日銀による為替介入により直前159.60から日通し安値155.05へ暴落。

直近6回の内、ドル円上昇は1回のみ。日銀会合・植田日銀総裁ハト派姿勢を引き継いで翌営業日のドル円急上昇狙いは要注意。特に、本日は下記②リスクオフのドル円下落もあり得る環境と考えます。

②欧州・英国政情不安リスクオフ影響
6/10から欧州政情不安リスクオフが続いていますが、影響は欧州マーケットに強く表れており、東京マーケット、NYオープン後や欧州クローズ後はリスクオフ後退しています。
また、6/16(日)仏極右政党・国民連合(RN)を率いるルペン氏が、マクロン大統領と協力する意向を示したことから「リスクオフ後退→欧州株上昇→ドル円上昇」しやすいと推測します。

ルペン氏、マクロン氏と協力する意向表明-投資家や穏健派にアピール(Bloomberg

一方、6/16(日)7/4英国総選挙でスナク首相大敗見通しとの報道も出てきました。
スナク首相の英保守党、総選挙で大敗の見通し-最新世論調査が示唆(Bloomberg

欧州だけでなく英国政情不安リスクオンとなれば、強いリスクオフでドル円急落の可能性があるため、東京オープン後の動きに要警戒。

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

16:47~要人発言
植田日銀総裁
(発言:5/75/85/95/175/235/255/276/4, 6/6, 6/14, 6/17
:前回6/14円安牽制発言と7月会合利上げ排除否定発言
日銀総裁、賃上げでサービス価格上昇「先行きもこの傾向」(日本経済新聞

【考察】円安牽制発言。但し、6/14のような強い表現なく下押しからドル円上昇継続。

21:30 経済指標
米国NY連銀製造業景気指数
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回-15.6、予想-10.5、結果-6.0(◎)

【考察】強い数値。ドル円上昇。

26:00~要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(2024年FOMC投票権なし)
(過去の発言:1/182/72/223/44/4, 5/16, 6/17)
:政策スタンスはハト派。前回5/16金融政策や米国経済の見通しについて言及なし。
フィラデルフィア連銀総裁、「年末までに1回の利下げが適切」(Bloomberg

【考察】6/12FOMC公表の年内利下げ見通しは1~2回(ドットプロット1.5回相当)。これに対して年内1回利下げはタカ派発言(事前原稿)。
しかし、「米国債利回り上昇→ドル買い」、「リスクオン米株上昇→欧州リスクオフ巻き戻しドル売り、円売り」交錯し、ドル売りが強くドル円下落。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値157.41
6/16休場中の米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言や仏ルペン氏がマクロン大統領と協力する意向を示した影響からリスクオフ後退し、取引開始直後から日通し高値157.66へ上昇。

しかしながら、東京始値157.56(6/14、植田日銀総裁タカ派発言、EU政情不安リスクオフ由来の15M足戻り高値157.64付近)から一気に東京安値157.29(6/14、米国ミシガン大学インフレ予測(強)由来の4H足ダウ安値157.25付近)へ急落発生。
まだ6/14材料が消化されておらず、6/16英国スナク首相の総選挙大敗見通し報道の新材料由来のリスクオフ日本株下落に連れてドル円下落になった推測します。

一方、先週同様に欧州政情不安リスクオフの影響は東京マーケットは長く続かず、押し目買いも入り揉みあって東京終値157.45引け。

尚、日銀会合翌営業日の東京マーケットの動きは、「東京終値157.45-日足始値157.41=0.01」となり、日銀会合の影響を受けず終えました。

【日本市況】株式は約2カ月ぶり大幅安、仏政治リスク-債券先物上昇(Bloomberg

欧米マーケット:
東京クローズ直後、欧州アーリー勢参入に伴い、先週同様に欧州政情不安リスクオフで日足安値157.16(6/14、米国ミシガン大学インフレ予測(強)由来の4H足ダウ安値157.25付近)へ急騰。
ところが、欧州オープン直後からは6/16仏ルペン氏のマクロン大統領との協力意向が好感されリスクオフ後退欧州株上昇に連れてドル円急騰しました。欧州政情不安が落ち着くまではヘッドラインで乱高下する展開は続きそう。
更に、米国NY連銀製造業景気指数(強)を受けて、日足高値157.96へ上昇しました。
しかしながら切番158.00や6/14植田日銀総裁タカ派発言・欧州政情不安リスクオフ由来の15M足戻り高値157.64付近からの戻り売り強く揉み合いから下落に転じました。

その後、米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁のタカ派発言あったものの、「米国債利回り上昇→ドル買い」、「リスクオン米株上昇→欧州リスクオフ巻き戻しドル売り、円売り」交錯し、巻き戻しドル売りが強くドル円下落し、引けに掛けて揉み合いとなりました。
日足終値157.73

【米国市況】S&Pは今年30回目の最高値、テク主導-ドル157円後半(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル売買交錯>
買い材料:
・6/16休場中の米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言の影響
・米国NY連銀製造業景気指数(強)
・米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁のタカ派発言
・原油先物価格上昇

売り材料:

<円売り優勢>
買い材料:
・6/16英国スナク首相、総選挙大敗見通し報道→英国政情不安リスクオフ
・植田日銀総裁の円安牽制発言

売り材料:
・6/16仏ルペン氏、マクロン大統領との協力意向→欧州政情不安リスクオフ後退
・原油先物価格上昇→日本貿易収支悪化

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

現行FRB政策金利525~550bps

2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool
次回7月31日公表:据え置き91.7%
初回利下げ観測9月18日公表:25bp引き下げ56.7%
年内利下げ観測:25bps×2回=50bps → 政策金利475~500bps相当

テクニカル分析

Trade

  • 月足:6月陽線形成中。上昇トレンド。
  • 週足:6/10週、陽線確定。上昇トレンド。
  • 日足:6/14上ヒゲピンバー陽線。レンジ
  • 4H足:上昇チャネル。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①Long
(A)1H足レンジ高値157.489をダウ上昇→目標4H足ダウ高値157.943
(B)日足押し安値156.732付近へ下落→転換上昇→目標4H足ダウ安値157.249

②Short
(C)4H足ダウ高値157.943付近へ上昇→1H足20MAをダウ下落→目標4H足ダウ安値157.249
(D)4H足ダウ安値157.249をダウ下落→目標日足押し安値156.732

6月通算:10勝6敗、勝率62.5%、+175.4pips

(Trading View)

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