ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)12/4の欧米マーケット影響
欧州オープン直後147.12(米国10年債利回り4.22%)を付けてからは一転下落から揉み合い。新たな材料待ちの展開。米国製造業新規受注と米国耐久財受注確報値は強弱混在。
しかしながら、米国10年債利回り急上昇に連れてドル円上昇し日足高値147.45を付けた。
目立った材料なかったことから、先週パウエル議長会見後の米利下げ観測織り込み過ぎが一部巻き戻された様子。日足終値147.23。
(2)経済指標
・東京消費者物価指数
・米国PMI確報値(サービス業、総合)
・米国JOLTS求人件数
・米国ISM非製造業景気指数
(3)要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間(12/2~12/13)のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・五十日仲値
・来週のドル・円は上値重い、雇用統計など米利下げ観測裏付けるかが鍵(Bloomberg)
・【債券週間展望】長期金利上昇か、10年債入札に向け金利の反発続く(Bloomberg)
・【日本株週間展望】調整か、米景気や為替不透明-日銀イベントは注視(Bloomberg):「米国債利回り低下→株高リスクオンから米国景気後退懸念示唆に移りつつある」
本日の注目材料は米国JOLTS求人件数と米国ISM非製造業景気指数。FBR要人から政策は「データ次第」との発言が続いている。12/1(金)米国ISM製造業景気指数は弱い数値となりドル円急落を生じたことからドル円は素直な動きになりやすい。但し、強弱混在となれば乱高下の可能性もあるため要注意。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
東京消費者物価指数
全国消費者物価指数の先行指標で日本国内のインフレが進んでいる中で注目度が高まっています。
前年比:前回3.3%(改定)、予想3.0%、結果2.6%(×)
コア前年比:前回2.7%(改定)、予想2.4%、結果2.3%(×)
コアコアCPI前年比:前回3.8%(改定)、予想3.7%、結果3.6%(×)
都区部物価、11月2.3%上昇 伸び16カ月ぶり低水準(日本経済新聞)
【考察】全て弱い数値→日銀金融緩和修正観測後退→ドル円上昇
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの逆の動きになることもあります。
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
23:45 経済指標
米国PMI確報値
(速報値発表日:12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21, 5/23, 6/23, 7/24, 8/23, 9/22, 10/24, 11/24, 12/5)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回50.8、予想50.8、結果50.8(○)
総合:前回50.7、予想50.7、結果50.7(○)
24:00 経済指標
米国JOLTS求人件数(過去の発表日; 1/4, 2/1, 3/8, 4/4, 5/2, 5/31, 7/6, 8/1, 8/29, 10/3, 11/1, 12/5)
(Bureau of Labor Statistics)
前回955.3万件(改定935.0)、予想942.0万件、結果873.3万件(×)
24:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数(ISM Report On Business)
(過去の発表日; 12/5, 1/6, 2/3, 3/3, 4/5, 5/3, 6/5, 7/6, 8/3, 9/6, 10/4, 11/3, 12/5)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回51.8(改定)、予想52.4、結果52.7(◎)
米ISM非製造業総合景況指数、11月は52.7に上昇-市場予想52.3(Bloomberg)
【考察】強弱混在→初動は米国JOLTS求人件数がサプライズの弱い数値による労働市場鈍化は市場の利下げ織り込み観測で147.21から日足安値146.52へ急落。しかし、その後は米国ISM非製造業景気指数も材料視され全戻し上昇。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値147.23。
オープン直後、東京高値147.38を付けてから、五十日仲値向けてドル売り円買い需要から146.97へ下落。仲値通過後はほぼ全戻しの上昇。その後も方向感なく揉み合い。
きょうの国内市況(12月5日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン直後、146.68まで下落から米国債利回り急上昇に連れて147.20上昇するも方向感ない動き。
注目の米国JOLTS求人件数と米国ISM非製造業景気指数は強弱混在。初動は米国JOLTS求人件数がサプライズの弱い数値による労働市場鈍化は市場の利下げ織り込み観測で147.21から日足安値146.52へ急落。しかし、その後は米国ISM非製造業景気指数の強い数値は利下げ織り込み過剰も材料視され全戻し上昇から、日足高値147.39を付けた。米国債利回りは低下したが、欧州やオセアニア通貨売りに連れた円買いドル買い交錯する展開
日足終値147.15。
【米国市況】国債利回り低下、利下げ観測再び-円は一時146円57銭(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
12/5(火)は12/4(月)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMC見通し(CME FedWatch Tool):FRB政策金利525~550bps
12月公表:25bps引き下げ0.1%、据え置き99.9%、25bps引き上げ0.0%
利下げ観測:2024年3月、25bp引き下げ55.7%。
テクニカル分析
トレード
- 月足:12月陰線形成中。BB+1σへ下落し一旦上昇優位と推測。
- 週足:12/4週、陽線形成中。上昇チャネル下抜けから20MAへ下落。一旦戻し上昇優位。
- 日足:12/4大陽線。下降チャネル。BBスクイーズ移行中。
- 4H足:下降チャネル。BBスクイーズ移行中。
- 1H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
- 15M足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス147.391をダウ上昇→目標1H足レジスタンス147.713
(B)4H足サポート146.808付近へ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス147.190
②ショート
(C)1H足レジスタンス147.713付近へ上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート147.190
(D)1H足レジスタンス147.391付近へ上昇→1H足サポート147.190をダウ下落→目標4H足サポート146.808
12月通算:3勝1敗、勝率75.0%、獲得Pips +65.0
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