ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)11/9の欧米マーケット影響
東京クローズ直後に151.09まで伸ばしたが、急上昇で151円台に乗ったためか政府日銀介入警戒感から日足安値150.77へ急落。しかし、再び植田日銀総裁のハト派発言で直ぐに全戻し上昇。FRB要人の相次ぐタカ派発言や米国30年債入札不調で日足高値151.39を付けた。
総じて、日銀ハト派姿勢、FRBタカ派姿勢が改めて強調されたことでドル円上昇。日足終値151.35。
(2)経済指標
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測
(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・週末五十日仲値
・週末持越し避ける決済注文
・中東情勢の地政学リスクオフ
11/9は日銀ハト派姿勢、FRBタカ派姿勢が改めて強調されたことでドル円上昇しており、本日も上昇しやすい地合いではあるものの、11/1(水)8:04 神田財務官が為替介入スタンバイと発言した151.50付近に再び上昇したことから、政府日銀の円安牽制・為替介入への警戒感が高まる。
しかし、為替介入の可能性は低いことから、牽制で一時的な急落が生じても押し目買いの機会となる可能性高い。
一方で週末持越しを避けたいロング勢の利確も入りやすいことから、NYマーケット中のドル円急落には要注意。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 週末五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
17:03~要人発言
鈴木財務相
(過去の発言:9/1, 9/8, 9/22, 9/26, 9/28, 9/29, 10/2, 10/3, 10/4, 10/6, 10/10, 10/13, 10/20, 10/26, 10/27, 11/10)
デフレ完全脱却へ13.2兆円の補正予算閣議決定-財政健全化課題に(Bloomberg)
【考察】日本財政悪化懸念→円売り→ドル円上昇
21:30~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
(過去の発言:4/20, 5/16, 5/18, 7/6, 9/8, 10/9, 10/20, 11/7, 11/10)
ダラス連銀総裁、危機時に備え流動性環境を強化する必要性を強調(Bloomberg)
【考察】金融政策や経済見通しについてコメントなし。
23:05~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:7/10, 8/1, 8/4, 8/10, 8/31, 9/1, 9/7, 10/3, 10/10, 10/11, 10/19, 10/20, 11/3, 11/9, 11/10)
アトランタ連銀総裁、インフレ目標の達成にはまだ時間が必要(Bloomberg)
【考察】タカ派発言→ドル円上昇
24:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(過去の速報値発表日;10/14, 11/11, 12/9, 1/13, 2/10, 3/17, 4/14, 5/12, 6/16, 7/14, 8/11, 9/15, 10/13, 11/10)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回63.8、予想63.8、結果60.4(×)
米国ミシガン大学インフレ予測
1年先:前回4.2%、予想4.0%、結果4.4%(◎)
5年先:前回3.0%、予想3.0%、結果3.2%(◎)
【考察】強弱入り交じる数値。
27:02~要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
(過去の発言:8/10, 9/22, 10/5, 10/11, 11/10)
SF連銀総裁、追加利上げに含み持たせる-高インフレと高成長続けば(Bloomberg)
【考察】タカ派発言→ドル円上昇
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値151.35。
政府日銀の口先や実介入警戒感から東京安値151.22を付けたが、前日FRB要人の相次ぐタカ派発言や米国30年債入札不調の影響を引き継ぎ、東京高値151.41へ上昇。
きょうの国内市況(11月10日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
政府日銀の口先や実介入警戒感は続くものの、鈴木財務相の財政悪化懸念発言、株先物・株価指数上昇リスクオン、FRB要人タカ派発言、米国ミシガン大学インフレ予測の強い数値で日足高値151.61を付けた。
上ヒゲピンバー週足陰線を大陽線でほぼ全戻し。
日足終値151.54。
【米国市況】株反発、米国債の落ち着きを好感-ドルは151円台半ば(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
11/10(金)は11/9(木)に対しツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
12月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き90.9%、25bps引き上げ9.1%
テクニカル分析
トレード
- 月足:11月陰線形成中。上昇トレンド。ボリンジャーバンド(BB)スクーズ。
- 週足:11/6週、陽線形成中。上昇チャネル。BBスクイーズ。11/30週に上ヒゲピンバー陰線形成しており、11/6週は一時的に上昇してもBB+1σから20MAへ下落優勢と推測。
- 日足:11/9陽線。BBスクイーズからエクスパンション移行中。11/10は日足上限151.60付近目指す流れ。
- 4H足:上昇トレンド。BBスクイーズ移行中。
- 1H足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
- 15M足:上昇トレンド。BBエクスパンション。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス151.373をダウ上昇→目標日足レジスタンス151.708
(B)1H足サポート151.141付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス151.373
②ショート
(C)日足レジスタンス151.708付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート151.373
11月通算:6勝3敗、勝率66.7%、獲得Pips +60.7
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